津島佑子 略歴
1947年 3月
東京三鷹で父太宰治、母美知子の次女として生まれる。
本名 里子。翌年、太宰は入水死。
1959年 4月
白百合学園中学校に入学。
1962年 4月
白百合学園高等学校に進学。
1965年 4月
白百合女子大学英文学科に進学。

在学中、ガリ版の同人誌「よせあつめ」を作成。
大学祭懸賞論文に「現代と夢」で当選。
「文芸首都」会員となり中上健次を知る。
ポー、フォークナーらに強い影響を受ける。
『ワルキューレ』のブリュンヒルデに憧れる。

1969年 3月
大学卒業。卒業論文“The Beauty of Ambivalence”で
クリストファー・マーロウとバイロンを論じる。
1979年 9月
離婚して娘と二人で生きる母親を描く
『光の領分』刊行(野間文芸新人賞)。
1985年 3月
長男大夢死去。
この経験は、小説『夜の光に追われて』(読売文学賞)
などの主題となる。
1989年 6月
フィンランドでの国際作家会議に参加。以後、毎年のようにベルギー、米国、ドイツ、
韓国、スイス、カナダ、ニュージーランド、インド、英国、中国、台湾その他で
講演などを行う。
1991年 10月
一年間パリ大学東洋言語文化研究所で講義。
パリでの経験は、小説『かがやく水の時代』などに描かれる。
1998年 6月
母方の一族をモデルとした『火の山-山猿記』刊行(谷崎潤一郎賞、野間文芸賞)。
NHK連続テレビ小説「純情きらり」の原案となる。
2004年 9月
時空を超えた母子の物語『ナラ・レポート』刊行。
(芸術選奨文部科学大臣賞、紫式部文学賞)
2010年 12月
キルギスの英雄マナスの歌を聞き届けたいと願う「あなた」を描く『黄金の夢の歌』
刊行。
2016年 2月
肺がんのため死去。享年68歳。
2016年 5月
津島文学の一頂点となる『ジャッカ・ドフニ 海の記憶の物語』刊行。
表題はウィルタ語で「大切なものを収めるところ」の意。
8月に絶筆となった『狩りの時代』刊行。

※日本近代文学館主催「声のライブラリー」より『かがやく水の時代』と『ナラ・レポート』の自作朗読動画を会場にて
公開します。
(日本近代文学館提供。映像製作は石橋財団の助成による)

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