学びの内容

【報告】1/21(土)エデュテイメント大学「たまごのひみつ」

2023年2月1日

日時:2023年1月21日(土)13:30~15:00
会場:3号館地階3005教室および廊下
担当:初等教育学科の学生たちと准教授 石沢順子/准教授 大貫麻美


 「たまごのひみつ」をテーマとして学生と教職員が協議しながら計画したプログラムを実施しました。
 まず,身近な鶏卵を例としながら,卵料理を作る工程が歌詞になっている手遊びをしたり,卵料理のクイズに回答したりして,食の観点から見た卵の活用に目を向け,自分が好きな卵料理や,それを含むお弁当の内容について考えました。
 次に,多様な卵の観察をしながら,ニワトリ以外にも多様な生物が卵を産むことや,種により卵の形などに違いがあることなど,生物の共通性と多様性の視点から卵について学びました。
 そして,鶏卵の形状に起因する構造的な特性について,体験活動を通して理解を深めていきました。生物の構造を工学的に理解していく過程は,バイオミメティクスなどの基盤にもなりうる気付きともつながります。
 最後に,普段は捨ててしまう卵の殻について,アートに活用する体験などを通して,廃棄物の活用についても考えていきました。これは,SDGs等で重視される,”新たな価値を創造する“ことにつながる気付きを意識しています。
     
 活動の最後には「たまごはかせ」任命証が参加者へ渡されました。これは,これからの生活でも「たまご」について探究心を持ち,学び続けていってほしいという企画者の思いを込めているものです。
     
 教室外の廊下には,活動とつながりのある絵本コーナーや卵の展示コーナーを設定しました。展示された本との出会いを楽しんだり,多様な卵を観察したりしながら,自分の学びを広げたり深めたりする参加者の皆様の姿がありました。
     
 保護者の皆様からは「子供が親から離れて主体的に取り組めるプログラムだったので,普段とは違う子供の姿が見られてよかったです。卵についても親子共に学ぶことができ,今後の日常生活の中でも卵について話が弾みそうです。」,「科学的プログラムとアートが交互になっていて,飽きずに取り組めました。」,「エデュテイメントという考え方・用語がもっと広まってほしい。」などの感想を頂きました。
 参加者の皆様が活動過程で見せて下さった表情や発言から,企画・実施をした学生や教職員も多くのことを学んだ一日でした。ご参加下さいました皆様に深く感謝申し上げます。
 なお,今回の企画は,科学研究費基金No. 20K03258「幼少期から自らの健康を保持・増進できるコンピテンスを育むSTEAM教育の検討」(研究代表:石沢順子)および科学研究費補助金No. 22H01067「サスティナビリティ・コンピテンシーを培う幼児向けSTEAMプログラムの開発と評価」(研究代表:大貫麻美)の研究成果を含んでいます。保護者の皆様から頂きましたご意見ご感想を含めた今回の活動における知見を,今後の研究にも活かしていきたいと考えています。

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