学びの内容

2022年度「キャリア研究」授業風景

2022年10月19日

 2年生の必修であるこの授業は、就職活動が本格化する前に、自分のライフプランについて、少し長い時間的スパンと広い視野から考えてもらおうという主旨の授業です。発達心理学科の専門として生涯にわたる発達を学ぶわけですが、その実践編として位置付けられています。
 2年生が大学卒業後に関して抱くイメージはあまり豊かとはいえず、現実感も乏しいのが現状です。実際に社会に出てからのキャリアは、必ずしも一直線にスムーズに進むものではなく、さまざまな転機に遭遇し、葛藤に対処しながら進むものであることに思いをめぐらせてほしいと思い、「仕切り直し」「キャリアシフト」をキーワードにしています。初回のオリエンテーションの後、第2回と第3回では、卒業後十年余りたったOGにきていただき、在学時から現在にいたるライフコースについて話してもらっています。先日のゲストは、子育てサロンを自ら立ち上げ運営されているOGの方でした。出産を経験し小さなわが子を必死に育てている「ママ」を支援すべく、ママたちに自由時間を提供するためのプレスクールやレンタルスペースのサービスを展開しています。大学での子育て支援の学びや御自身の経験をもとに、地に足のついた活動を展開しており、学生にとってとても分かりすく共感を呼ぶ内容だったようです。いくつも質問がでました。既存の組織(会社)に入るのとは違い、社会のニーズを見出し、それに応えることを自らのキャリアにしていくという発想は、学生にとって貴重な気づきになったと思います。
鈴木忠
 
 

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