学びの内容

2023年度「臨床心理学概論」授業風景

2023年10月6日

 後期最初の授業風景は、1年次必修の『臨床心理学概論』をご紹介します。今年度後期から着任された御園生直美講師の記念すべき着任後初授業でもあり、「新しい先生はどんな方なんだろう?」、「どんなお話が聴けるのだろう?」と、受講生も期待に満ちた表情をしていました。


 
 初回の授業では、「臨床心理学とは何か?」、「臨床心理学の歴史とは?」、「心理職に求められる①実践②研究③専門の3つの活動とはどのようなものか?」など、15回かけてどんな講義が展開されるかのガイダンスがありました。先に紹介した「心理職に求められる3つの活動」として、本授業を担当する御園生講師は、①実践:15年にわたるイギリスでの生活を通して、ロンドンのタヴィストック・クリニック(アタッチメント理論で有名なJ.ボウルビィも勤めた)での経験、②研究:里親や養子縁組を中心とした社会的養護に関わる研究、③専門:虐待やトラウマ、発達障害や発達支援、不登校やいじめをきっかけとした思春期のメンタルヘルスの問題と、あらゆる領域での心理臨床や研究を経験されたプロフェッショナルです。
 学生にとっては遠い存在に感じられるかと思いきや、日本の通勤電車で寝ている人が多いこと、コンビニのコーヒーが新鮮なこと、とても生き生きとした親しみやすいエピソードを交え、今の日本のことがよくわかっていないかもしれないし、よく人から早口だと言われるので、授業のリアクションペーパーで感想を教えてほしいと、学生への配慮も忘れず、受講生も思わず“うんうん”と頷いてしまう授業でした。


臨床心理学概論では、専門的知識の他、自分自身のストレスケアについても学んでいくそうです。心理的ストレスは身体にどう現れるのかという説明の中では、「私達の身体はまだまだ動物です!」と情熱的なキャッチフレーズも何度か叫ばれました。御園生講師が長年のご経験で体感してきた臨床心理学のお話、これからの授業が楽しみですね。
沓名 桂子

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