学びの内容

2023年度「心理実習」授業風景

2023年12月19日

 公認心理師カリキュラム履修中の3・4年生が履修する「心理実習」では、公認心理師が活躍する保健医療分野/教育分野/福祉分野/司法・犯罪分野/産業・労働分野の5分野について、「体験的に知る」ことを目的として、見学学習を中心とした実習に取り組みます。
 学内で事前に実習先について学び、実際に実習先にて見学や実習を行い、もう一度学内にて学んだことを定着させるような授業を行います。見学実習では、各分野の心理職の方から「心理職に求められること」「具体的な仕事内容」「現場での難しさや面白さ」など、現場で活躍している心理職の方たちならではの生の声を聞く貴重な機会となっています。
 小学校での実習は、実際に学級の中に入り、配慮や支援の必要な児童について観察しながら支援をしたり、不登校児童の別室登校の対応を行ったり、より実践的な実習現場になっています。
 

 写真1は総合病院での実習の様子です。総合病院での精神科において、公認心理師がどのような役割を果たしているのか、病院内での会議室にて様々な視点からお話しくださり、病院内をご案内くださいました。学生達も熱心に参加し、真剣に質疑応答に参加していました。


 写真2は別の総合病院へ見学学習に行った際の様子です。多職種との協働や多職種への心理的支援、緩和ケア等様々な視点から総合病院での公認心理師としての仕事について教えてくださいました。また、施設内見学では、相談する場をどのように整えるのか、相談者がいらして待っている時間の過ごし方を含め、相手に合わせて丁寧に環境を整えていく配慮について学びました。
 その他にも子ども家庭支援センター、児童養護施設、精神科単科の病院、不登校支援の専門的な通信制高校、産業労働分野でご活躍されている心理職の方へお話を伺う授業など様々な分野の専門家の方々の協力を得て、授業を実施しております。このように、「心理実習」の授業は、公認心理師が活躍している各分野について、幅広く体験的に学ぶ機会となっています。
 
松田 なつみ
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