学びの内容

2023年度「菅原ゼミ(心理学研究法Ⅱ)」授業風景

2024年2月20日

 3年次後期から始まる卒業論文に向けたゼミ(心理学研究法Ⅱ)、今回は菅原ゼミを取材してきました。昨年12月に2023年度の卒業論文提出と口述試験が無事に終わり、バトンはいよいよ次の学年に渡されました。ひとりひとりが関心のある研究テーマを決め、先行研究となる論文を調べて「卒業論文ではどのような質問項目を使ってどのようなことを検討するか」を少しずつ具体的に考えています。この日のゼミでは、プレ卒業論文として卒業論文の本調査の前に80名ほどにアンケート(質問紙調査)を行ったデータを、解析のために用いるSPSSというソフトに取り込むところから始まり、実際にどのようにデータをまとめることができるのかを体験的に学んでいました。


 初めて自分で回収したデータは、回答者に割り振られた通し番号や、質問内容にどの程度あてはまるかを回答した番号など、データはほとんどが数字で入力されていますが、さまざまな数字の意味をソフトに設定していくと、その後の分析で誰が見ても分かりやすく表示されるようになります。料理の下準備のように細かい作業ですが、菅原教授がひとりひとりの画面を見て回って丁寧に指導されて、上手く操作できた時にはゼミ生の表情もパッと明るくなっていました。何度もソフトに触れて操作を繰り返しているうちに、少しずつ手元のスピードも速くなっているようでした。


 自分自身が関心をもっている研究テーマについて、集まったデータはとても大切に感じ、ひとつずつの分析で見えてくることが達成感につながりますね。発達心理学科で学び、これまで気づかなかった社会問題にいろいろな気づきを得て、卒業論文を前に自分なりにテーマを深めていく過程の中で悩むことも多いでしょうが、ゼミの仲間で発表し合い、切磋琢磨して一年後には立派に口述試験を迎えている姿が想像できます。
沓名 桂子
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