学びの内容

「ゼミ紹介」第2回目は<大塚ゼミ>です!

2022年6月7日

 フランス語フランス文学科の「専門ゼミ」を紹介するコーナー。第2回目は「大塚ゼミ」です。
(フランス語フランス文学会誌『リリア・カンディダ52号』に掲載された、ゼミ生が執筆した紹介文による <専門ゼミ紹介> です)


大塚ゼミ(大塚陽子先生)

私達が所属する大塚ゼミでは、「カルチャーショック」を起点に、ことばと文化の関係について考えています。「カルチャーショックとは何か」について理解した後は、普段何気なく使っていることばや、身の回りで起こっている出来事を毎回のテーマにし、日本語とフランス語や日仏の言語行動を比べて考察したり意見を出し合ったりしています。
2021年度前期は、対人関係上の「距離」とことばの関係について、ディスカッションを通し考察し、ゼミ全体で理解を深めていきました。また後期は、各自が興味を持ったテーマについて発表を行いました。発表の前には、発表内容の理解をより深めるために、発表者からプチ課題が出されるので、ゼミ生は発表を聞くための準備をします。また発表後には一人一人が発表に対するコメントを manaba course(インターネット上の授業支援システム)の掲示板に書き込みます。
私は、カナダ・モントリオールに短期留学をした際に、フランスでは「昼食」を表す « déjeuner » ということばが、カナダでは「朝食」という意味で用いられていることを知りました。この経験から、フランスの朝食文化やフランス語とカナダフランス語の関係をテーマに2年間取り組みました。研究を通し、英語圏に囲まれたカナダのフランス語は、私達が学んでいるフランスのフランス語とはいくつかの点で異なるということを知りました。発音や単語の違いが存在することに加え、フランス語を話すことこそが、カナダでフランス語を母語とする彼らの存在意義を表す役割をも果たしているのだと知り大変興味深く思いました。
大塚ゼミでは、フランス(語圏)のことば、生活や文化の様々な点を、皆さんなりの視点で取り上げ、他のゼミ生の意見に触れながら学ぶことができます。意見を伝えることや、ディスカッションを苦手としてきた人もご心配なく!大塚先生の細やかなご指導のもと、学年に関係なく、互いを尊重し意見を交わし合える大塚ゼミでは、とても有意義な時間を過ごすことができます。私自身もそうだったので、間違いありません。
2年間のゼミでの学習が充実したものとなるはずです。皆さんと一緒に大塚ゼミで学べる日を一同楽しみにしています。

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2022年4月、大塚ゼミには新3年生とともにパリ大学からの留学生が仲間入りしました!日本語・日本文化を専攻し、コロナ禍にもめげず「日本で、白百合で学びたい!」という強い意志を持ってやってきた彼女の意見を通して、ゼミ生は多くの気づきを得ています。
写真は、「マナーの文化差」や「面接試験に見る日仏コミュニケーションの違い」などをテーマに活発な意見交換が行われた グループディスカッション+発表 の様子です。

  

 

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