モンプリエ（フランス）の語学学校、アクサン・フランセへのオンライン留学が実施されました！

 　観測史上最も熱い夏となった今年の夏休み、本学科の学生7名がモンプリエの語学学校アクサン・フランセのオンライン授業を2週間に渡って受講しました。

　このオンライン留学は、コロナ禍の2020年に、留学を希望しながらフランスに渡れないという事態が生じた際に創設された授業（科目名：オンライン海外研修（フランス語圏））で、事前授業と事後授業を白百合で受け、2週間のオンライン授業をお盆の期間に受講することで2単位が認められるものです。フランスに実際に留学できるようになった今も、留学の準備として、また自宅にいながらフランスの語学学校の授業を体験できる貴重な機会として継続され、今回で3回目の実施となりました。

　学生たちはまず、夏休み前に白百合で事前授業を受講しました。フランス人の先生とやりとりするための基本的な口語表現や、わからないことがあったらそのままにせずなんでも言葉にして質問してみるという心構え、パソコンでのフランス語のアクサンの入力方法などについて学びました。一緒に2週間オンラインで授業を受ける仲間たちとの顔合わせの機会にもなりました。フランス語で自己紹介をし、クラスや学年を越えて交流できたようです。

　そして、8月７日から8月18日の平日の夕方、日本時間で16時から19時15分までの一日約3時間、計30時間の授業を受講しました。内容は、基本的なフランス語の表現や語彙、文法事項などをすごろくやルーレットのようなゲームを通して学べる楽しいものですが、授業は全てフランス語で行われますので、まずゲームの指示を理解するのが容易ではなかったようです。しかし、学生たちはオンライン上でありながら、7名で教え合い、協力してアクティビティに取り組むことで、フランス語の力はもちろんのこと、共に学び合う姿勢や創意工夫といった、学びの力を着実に高めたことが窺えました。
　
   オンライン授業を終え、大学の後期の授業が始まってすぐに、白百合で事後授業が実施され、皆で振り返りの時間を持ちました。濃密な２週間を経て、履修生の7名の間に確かな絆が醸成されていることが見て取れました。ひとりひとり、オンライン授業の感想を話してもらうなかで、白百合の授業で習った語彙や表現を、日本語が通じないフランス人の先生を相手に使えたので嬉しかった、以前にフランスの中学生とオンラインで交流した時と比較して自分の進歩がわかって自信につながった、今後伸ばしていくべき自分の弱点がわかった、など今後の学びにつながるたくさんの気づきが得られたことがわかりました。

　
    その後、フランス語フランス文学科研究室で開催された修了証授与式では、達成感に満ちた学生たちの表情が窺えました。オンライン・フランス語講座に申し込むという小さな一歩から、大きな飛躍への道のりを力強く歩み出した学生たちに、心からの賛辞を贈りたいと思います。