学びの内容

「どんな授業?」シリーズ:入学前のフランス語学習を無駄にしない!! 準初心者クラス

2024年1月22日


フランス語フランス文学科教員の大塚陽子です。フランス語の基礎をしっかり学ぶ「フランス語総合I A・I B」を担当しています。
本学科に入学されるほとんどの方はフランス語未習者で、入学後にフランス語を学び始めますが、中には中学や高校などですでに第二外国語としてのフランス語を学ばれた方もいらっしゃいます。そんな方は、既習クラスで学べるほどのレベルには達していないけれど、すでに1〜2年ほどフランス語を学んでいるのだから、アルファベットの読み方や基本的な表現をゼロから学ぶのはなぁ・・・と思っていらっしゃるに違いありません。
そこで本学科では2023年度から「準初心者クラス」を設置しました。入学前に第二外国語としてのフランス語を学ばれた方(またそれと同レベルの方)は、入学から半年間はフランス語の授業を「準初心者クラス」で受けることができます。

1年生のK.H.さんに、「準初心者クラス」での学びについてお聞きしました。
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○ 入学前はどのようにフランス語を学んでいましたか?
高校1・2年生で週2時間フランス語の授業を受けていました。音読がメイン の授業で、仏検(実用フランス語技能検定)5級程度の教材を使って勉強していま した。3年生ではフランス語の授業はなかったので、自主学習を進めていました。 またYouTubeなどで字幕付きのネイティブの動画を見たりしていました。

○「準初心者クラス」はどんなクラスでしたか?
全員が少しだけフランス語を勉強していたということと、クラスが少人数だった ので、すぐに打ち解けました。勉強してきた環境が違うため、レベルが少しずつ違 いますが、お互いの知っていることを教えあって楽しく学べました。またお互いに 教え合うことは自らの理解を深めることにつながったと思います。

○「準初心者クラス」で学んだことについてどう感じていますか?
「準初心者クラス」があって本当によかったと思っています。もし「未習クラス」 で学んでいたら、最初は知っていることの復習がメインになるので、日々学びを深 めていくということはできなかったと思います。また、周囲を気にして(知ってい ることだったとしても)積極的に発言することができなかったと思います。
「準初心者クラス」では、足りない知識をお互いが補い合って積極的に発言し合え ます。そうした学びの空間はとても素敵だと思います。
 
○ 今後の目標を教えてください。
パリ・シテ大学の交換留学を目標として授業、自主学習に励んでいます。とても高 い目標ですが、それを目指して勉強することは他のことでも役立つと思うので、 日々勉強し続けたいです!

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「準初心者クラス」では、教科書は未習クラスと同じものを使用するので必要に応じて基礎から学び直すことが可能ですが、すでに知っている語彙、使える表現、学んだ文法事項についてはクラス内で教え合ったり、学習経験をベースにみんなでフランス語のプチ・フィルムを作成したりと、「準初心者クラス」だからこそ!の方法で楽しく学んでいます。少人数、そしてフランス語を学んだことがあるという共通点がクラス内の和気藹々とした雰囲気、温かいつながりを作り出しているように感じます。入学前の経験を無駄にせず、一人ひとりが意欲的にのびのびと楽しく学べる!それが準初心者クラスのよいところ。 私も準初心者クラスの学生さんたちと一緒に楽しい半年間を過ごすことができました!

中学や高校で第二外国語としてのフランス語を学んでいるみなさん、その経験が無駄にならない学び方で私たちと一緒にフランス語力を高めていきませんか?
 
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