学びの内容

「どんな授業?シリーズ」:2年次アトリエID(フランス語スピーチ入門)

2024年4月15日

2023年度から新しく開設された授業「2年次アトリエID(2023年度入学者以降はフランス語アトリエA)フランス語スピーチ入門」について、初年度履修生で現3年生のYさんとMさんにインタビューしました。


村中:この授業を履修しようと思った理由やきっかけを教えていただけますか。

Yさん:「伝える力」を身につけたかったからです。私が小学生の時、テレビで東京オリンピック招致のためのプレゼンを見ました。流暢なフランス語で日本の魅力をスピーチする滝川クリステルさんの姿がとても印象的でした。滝川クリステルさんに近づくため、スピーチ力を学んで「伝える力」を高めたいと思いました。

Mさん:理由は三つあります。一つ目は、フランス語で少し長めの文章を書く機会が少ないと思っていたところ、この授業のシラバスを見て、この授業はそのような機会をつくってくれそうだと考えたためです。
二つ目は、第二言語で面接を受けるとき(注:Mさんの第一言語は中国語で、第二言語が日本語)、自分が暗記した文章が役に立ったので、日常で使えそうな文章をたくさん覚えていくためにこの授業は役立ちそうだと思ったからです。
三つ目は、外国語を勉強するとき、単語を覚えるのが大事だと感じて、この授業で行う単語テストを利用して、自分の単語量を増やせると思いました。

村中:お二人とも、明確な目的を持って授業に臨まれていたのですね。授業を通して、どのような力が身についたと思いますか。

Yさん:人前で話すことに緊張しなくなり、自信がつきました。クラスは少人数なので、友人の前で話すような安心感があります。また、スピーチ前の事前準備に時間をかけ、聞き手のことを意識した文を構成することを学び実践することで、自信につながりました。

Mさん:自分が言いたいことを、フランス語で前よりいっそう発信できるようになりました。以前は外国語で少し長めの文章を書くことに苦手意識があり、書く前から諦めてしまうようなところがありましたが、書くことへの抵抗もなくなりました。
また、何人も目の前にして、何かを言うのは、最初は怖いですが、その怖さが発表の回数につれて弱まっていき、慣れていきました。

村中:そうですか! この授業では隔週でフランス語のスピーチをしてもらっていましたので、少しハードかなと心配していましたが、大変な分、自信につながったのですね。
この授業を受講した後、なにかに挑戦したこともきっとあるのでしょうね。これから挑戦したいと思っていることもあれば教えてください。

Yさん:この授業の受講中に、学内のフランス語発表会にエントリーしました。事前準備では先生方やTAからたくさんのアドバイスをいただき、本番では聞き手を意識したスピーチができ、上位に入賞することができました。受講後は、フランストゥールで3週間の語学研修に参加しました。語学学校の授業はディスカッションが多く、スピーチ力が試されました。間違いを恐れずに、自分の意見を相手に伝えることを意識して発言でき、授業で身についたスピーチ力を実感しました。

Mさん:この授業でスピーチをずっと練習してきたので、勉強になったことを発揮したいという意欲が増しました。今年度はフランス語発表会に出場したいと思います。また、進学と留学もしたいです。

村中:お二人とも前向きに行動していて、素晴らしいですね。最後に、これからこの授業を履修する後輩のみなさんへのメッセージをお願いします。

Yさん:人前で「スピーチ」することに抵抗がある方は多いと思います。口下手な私も以前は人前で話すことがとても苦手でした。しかし、スピーチ力も自分のことを相手に分かってもらうためのコミュニケーションツールの一つだと授業を履修して分かりました。仏文科の学生はフランス語発表会や留学などスピーチ力を試す機会がたくさんあります。ぜひ色んなことにチャレンジをして、一緒にスピーチ力を高めていきましょう!

Mさん:シラバスを見て、この授業はやることが多いと思うかもしれません。でも実際に使う文法など簡単ですし、自分が言いたいことをシェアするのも楽しいです。先生もとても優しいので、楽しくて役に立つ授業だと思います。
この授業で身についたことは、本当に多くのところで発揮できると思います。例えば、他の授業でも少し長めの自由作文の課題が出されることがありますが、同じテーマが出てくると楽です。また、この授業のおかげで、もう何回も人の前で発言したので、教授法の授業で模擬授業を担当する回でも、新人教師はみんな怖いですが、この授業を思い出すと勇気が湧きます。
暗唱するのがおすすめですが(模擬授業の練習としては)、暗唱する人が少ないから、無理する必要はありません。この授業はみんなの力になると思います。

村中:貴重なお話をありがとうございました。この授業では、2024年度には児童文化学科のやたみほ先生とコラボして、白百合祭企画「フランス語のクレイアニメを作ろう!」の準備もします。フツ犬がフランスとニューカレドニアを旅するシナリオをみんなで考え、やた先生がつくるアニメーションにフランス語でセリフを吹き込みます。乞うご期待!
 
 
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