白百合は、実際に留学生を対象に日本語を教える訓練ができるので、日本語教師を目指している私にとってはとても魅力的な環境でした。自らの日本語能力を高めることができ、どうやったらわかりやすく日本語を教えることができるのか、いつもアイデアを練っています。日本語を教えるということは、日本の文化を教えるということ。茶道や華道といった、日本固有の文化がどのようにして作り上げられたのか、きちんと理解しておかなければいけません。
印象的だった出来事は、来日した台湾・静宜大学の学生に日本語を教えた経験です。「日本の文化を学びたい」という、海外の大学生の気持ちにいかに応えたらよいのか、毎日が悪戦苦闘の連続でした。
ジェスチャーや絵文字を使って意思疎通を図ろうとするのですが、なかなかうまくいかず時には落ち込むこともありました。けれど、振り返ってみると「人に何かを伝える」ことの難しさを実感できた、充実した二週間でした。
日本語の重要性が再認識される今、外国の言語・文化を学ぶ上でも日本語は重要なコミュニケーション手段の一つです。海外の方に日本の現状を正確に伝えられるよう、ますます自らの日本語能力に磨きをかけていきたいと思います。
少人数制の白百合では、今の自分が何をしたいのか、将来どのような女性になりたいのか、じっくりと物事を考え自分を静かに見つめなおすことができます。白百合に入学された際には毎日を大切に過ごすことで、充実した学生生活をおくっていただきたいです。