フランス語フランス文学専攻

修士課程

言葉と文学を中心に文化に対する興味と高度なフランス語運用能力を開発

専攻主任メッセージ

フランス語フランス文学専攻が目指すのは、学部4年間の学習の成果を発展させ、さらに研究を深めていくことです。この実現に向けて、教員がそれぞれの専門分野について授業を展開し、院生の個性を生かすための手厚い指導を行っています。教員の専門領域は、フランス語学、フランス語教育学、17世紀から現代にいたる文学・思想、歴史学と多岐にわたり、院生の興味関心に応じてフランス・フランス語圏文化の多様な側面を学ぶことができます。 本専攻の特色のひとつがティーチング・アシスタント(TA)制度です。希望者はTAとして学部生のフランス語学習を個別に支援したり、フランス語学習に関連するイベントにかかわることで、語学教育の一端を体験することができます。

また、首都圏の私立大学におかれているフランス語フランス文学系大学院の多くと単位互換協定を結んでいるので、協定大学の聴講で取得した単位を8単位まで修了単位に組み入れることができます。

本専攻の特色

  1. 高度な専門性をもつ教員によるきめ細やかな指導
  2. フランス人専任教員によるフランス語運用能力を育む授業
  3. 教員と大学院生が協働しながら学びを深めるアットホームな環境
  4. フランス語教育に関心をもつ大学院生のためのティーチング・アシスタント制度

専攻主任 畠山 香奈

大学院生の声

他大学・他学部卒、その上高齢なのに温かく迎えていただきました。フランス語フランス文学だけでなく歴史や哲学にも触れることができた講義が充実していたことはもちろんですが、若い友人達との交流も素敵な体験でした。修論は茶道の本をフランス語に訳すことを計画し、たくさんの温かい助言のおかげでなんとか提出できそうです。

(修士2年生)

大学卒業後は就職するつもりでしたが、活き活きと研究を進める大学院生の方々に出会い、もっと自分の関心を伸ばしたいと考えたため進学しました。うまくいかないときは先生が親身に指導してくださり心強かったです。研究対象と対峙し、没頭できる時間は人生において大切なものになり、自分の世界を広げることができました。

(2021年度修了生)

指導教員紹介

教員名 研究テーマ
海老根 龍介 教授
(研究科長)

ボードレールを中心とした19世紀フランス文学
ボードレールを出発点に、19世紀以降のフランス近現代詩全般の理解を目指しています。19世紀における芸術的実践と社会との関係の解明も研究課題としています。

畠山 香奈 准教授
(専攻主任)
17世紀フランス文学、古典主義悲劇研究
専門は17世紀フランス文学、悲劇、演劇史。ジャン・ラシーヌに代表される古典主義悲劇の成立をアリストテレス『詩学』の受容をとおして演劇史的に研究しています。
越 森彦 教授 ジャン=ジャック・ルソーのレトリック、レトリックの知見を活用した文学研究(修辞学的読解)の方法論
稀代の論争家ルソーの論法や文彩を解明し、修辞学の視点を活かした文学作品の多角的な読み解きを研究します。
辻川 慶子 教授 19世紀フランス文学、歴史と文学、リライト、大衆文化とメディア
19世紀フランス文学、主にネルヴァルとロマン主義を専門としています。これまで歴史と文学、文学作品とリライトの問題を研究してきました。現在はロマン主義時代の大衆文化とメディアに関心を持っています。
善本 孝 教授 20世紀フランス小説、フランス語教育、コミュニケーション論
文学ではアルベール・カミュを専門としています。フランス語教育では外国語教育/学習をコミュニケーション論の視点から研究しています。
大塚 陽子 准教授 フランス語教育、フランス語会話分析
日本におけるフランス語教育のあり方や可能性について探究しています。また、フランス語の「会話」にも関心があり、対人関係を調整し得る言語の機能「ポライト ネス」に関わるフランス語の諸現象も研究対象です。
ブルネ トリスタン アンリ 准教授

サブカルチャーの歴史
フランスと日本のサブカルチャー(漫画/BDとアニメを中心にして)とその関係の歴史を研究しています。その裏にある思想史と精神史にも関連するようにサブカルチャーの歴史を研究もします。

村中 由美子 准教授 ユルスナールを中心とした20世紀フランス文学
ユルスナールを出発点に、20世紀の文学・芸術思潮を参照しつつ、絵画と文学の関わり、文学作品の映画化といった切り口から作品の研究をしています。ジェンダーの問題にも関心があります。
デムナチ アリア 講師 アニメーション映画の美学史と技術史
フランスのアニメーション映画の美学、技術、産業の在り方を歴史の視点から研究しています。その周辺として、美術史、実写映画史、20-21世紀の視覚文化に触れることもあります。

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修士・特定課題論文題目

年度 題目 副題
1 修士論文 フランスのバカロレアに向けた哲学教育の目的と意義 ―日本の高等教育「倫理」との比較による考察―
2 修士論文 19世紀文学とジャーナリズム―バルザック『幻滅』を出発点に―
3 特定課題 フランスにおける香り、装飾、ファッション
4 特定課題 『南方録を読む』の仏訳

卒業後の進路

修了後の進路・キャリアについて

一般企業への就職のほか、大学院で学んだ専門性を生かし、教員や翻訳家、研究者となった修了生もいます。
学部生同様、学生一人ひとりと向き合う丁寧なキャリア支援を行っています。学部生向けに実施しているキャリアサポートのプログラムは、大学院生も参加可能です。

修士課程の成果を基盤に、言語・文学研究の新しい地平へ

国語国文学専攻、フランス語フランス文学専攻、英語英文学専攻の3つの修士課程における研究成果を、さらに高度な学問的水準に発展させるために、博士課程として「言語・文学専攻」が用意されています。

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