私は南フランスのモンペリエ(Montpellier)出身です。美術史(専門は現代美術の媒介)を学んだ後、日本学を専門にしました。学生時代に、3回も留学し、白百合女子大学でフランス人TA として働いて、合わせて5年間日本で過ごしました。現在は日本のアニメーションの美学史と技術史、とりわけアニメーション制作におけるデジタル技術の導入について研究しています。
白百合女子大学では、この経験を生かし、文化交流、美術史、自他文化の媒介を中心にした授業を担当しています。私は多文化的な環境(フランスとモロッコ)で育ちましたが、自分のとは違う文化の人に会うことを不安に思うことがあるのをわかっています。しかし、この出会いは非常に豊かなものです。なぜなら、他人・他文化についてだけではなく、自分・自文化についても学ぶことができるからです。私の目標は、学生の皆さんが安心できる環境で他文化の人に出会う機会を作ることです。不安が整理できる能力を身につけて、本当の冒険に出られるように。