研究分野:保育指導法・言語表現・遊び環境
学生時代の幼稚園実習での子どもとの出会いに感動し、保育者の道に進みました。これからは、学生のみなさんに、子どもたちと過ごす楽しさ、喜び、キラキラの種を伝えていきたいと思います。
保育において「遊び」をどのように捉えるのか、また、子ども理解を通しての保育実践の在り方を考えながら、保育のベースを豊かなものにすることを目指します。保育現場での事例をもとに、具体的な子どもの姿を捉えながら、様々な角度から学んでいきます。
幼稚園教育実習の事前事後指導を行います。事前指導では、保育記録の意義、実習日誌の記述方法、指導計画の考え方と指導案作成、保育実技など行います。実習終了後には、各自の実習経験に基づくディスカッションを通して、幼児教育に関する理解を深め、今後の自己課題へとつなげていきます。
8回の授業のうち4回は調布市近郊の保育所で体験的に学び、残りの4回は保育所での学びを振り返りながら学びの系統化を目指します。保育体験ⅡBは、保育体験Ⅰでの学びの延長線上に設定されています。保育体験で作成した記録、レポート等を活用しながら振り返りの授業も進めていきます。
児童文化財の特徴や活用方法などの講義を通して、言葉の発達についての知識、生活や遊びを通じて言葉を育むうえでの保育者の役割などについて学びます。具体的な子どもの姿を通して、子どもの言葉の発達過程の理解を深め、発達の課題に即した援助、環境構成のあり方について、様々な角度から考察します。また、保育に役立つ言語表現教材とは何か、実際に教材を用いて実践計画立案と保育実践を行います。
具体的な子どもの姿を通して、子どもの言葉の発達過程の理解を深め、発達の課題に即した指導および援助について学びます。言葉の発達過程および絵本、紙芝居などの児童文化財についての基礎知識を受講生がすでに学んでいることをふまえ、子どもの言葉表現を支え、イメージや遊びを豊かに育む子どもの感性を育てるための保育者の援助や環境構成のあり方について、様々な角度から学んでいきます。
教育・保育に関わる研究・実践分野についての研究課題と方法について修得し、4年次の卒業研究の構想を明確にしていくことを目標とします。将来、教育者・保育者となる者として教科指導や教育・保育の各領域に関する理論と方法について学び、また教育・保育現場で生じる問題に対しての専門的研究と課題解決に向けた教育・保育実践に繋がる研究視点や手法を学び、卒業研究に繋げる力を培います。
幼児教育の現代的な課題に関するテーマ、保育現場における遊び文化に関するテーマ、保育現場の環境に関するテーマを中心に卒業研究を進めます。前期は、各自の研究テーマに即しての文献研究や教材研究を行い、後期は各自の研究内容を報告し合いながら、お互いの研究を検討し合い、各自の研究をまとめていきます。
文京学院大学大学院人間学研究科 人間学専攻修了(人間学修士)
立教女学院短期大学卒業後、幼稚園教諭として私立幼稚園や未就園児グループなど、保育現場に約16年携わる。その後保育者養成にシフトし、立教女学院短期大学非常勤講師、鶴見大学短期大学部非常勤講師、白鴎大学教育実習担当専任講師、白百合女子大学文学部児童文化学科児童文学・文化専攻専任講師を経て、2018年4月より白百合女子大学人間総合学部初等教育学科准教授となる。