国語史(文法史・語彙史)。とくに、日本語の副詞について、個別の語の歴史を明らかにするとともに、そこから見えてくる国語史上の問題や一般的言語変化の特徴についても把握することを目指しています。近年は副詞に加えて前置き表現にも注目し、日本語の対人配慮の歴史についても取り組んでいます。その他、地方議会会議録を用いた社会言語学的研究も行っています。
国語国文学科
言葉の持つしくみや、言葉のダイナミックな歴史的変化の面白さに出会えるのが国語学(国語史)の魅力です。
言葉は変化し続けるものであり、私たちが現在使っている言葉も歴史的所産として存在しています。日本語はかつてどのような姿をしており、それがどのように変化してきたのでしょうか。なぜそのように変化してきたのでしょうか。それを学ぶことは、人間とことばの関わりについて考える機会となり、言葉に対する私たちの洞察をより深いものにしてくれるでしょう。
何事も徹底的にやって初めて見える世界や風景があります。一緒に言葉の不思議や面白さを追求してみませんか。
大学院 国語国文学専攻
大学院ではより高度な専門性が求められます。先行研究の読み込み、文献資料の調査、調査によって得られたデータの分析、研究発表とそれに基づく討議といった過程を通して、次のような力を身に付けましょう。
- 先行研究を的確に理解し、研究史の中に位置づける能力
- 資料から言語事実を取り出し、観察、記述する能力
- 自己の研究内容を聞き手に伝え、また、議論する能力