学びの内容

ミノワ サトミ

箕輪  理美 准教授

専門分野

アメリカ史、ジェンダー・セクシュアリティ研究

自己紹介・学生へのメッセージ

異なる時代や文化を生きる人々について学ぶことは、自らが持つ「常識」を相対化し、また、他者を理解し共感しようとする態度を育みます。白百合での学びを通じて、単に英米の文化や歴史についての知識を深めるだけにとどまらず、国内外に関わらず自分とは異なる社会的文脈に置かれた個々人の立場に立って考えることのできる、想像力・共感力を涵養してくれることを願っています。
担当科目
■文学部 英語英文学科
アメリカ史
アメリカ文化概論I・II
アメリカ文化講義
入門セミナー・アメリカ
特別演習I・II
卒業レポート

■大学院 英語英文学専攻
英米文化演習
担当科目の内容
■文学部 英語英文学科
◇アメリカ文化概論I◇
男らしさや女らしさ、結婚や家族のあり方などは社会によって規定されており、私たちはそうした社会規範に影響を受けて生きています。このことは同時に、これらの事象が決して「自然」で普遍的なものではなく、時代状況によって絶えず変化を遂げてきたということでもあります。さらにジェンダーは、人種、エスニシティ、階級等による差異と複雑に交差しています。以上のことを踏まえ、授業では、植民地期から現代に至るまでのアメリカにおけるジェンダーにまつわる諸テーマを、同時代の政治・経済・文化的背景との関連で議論していきます。
業績
■著書
(共著)
  •  町田哲司編著『歴史で読むアメリカ』大阪教育図書、2022年
  •  荒木和華子・福本圭介編著『帝国のヴェール—人種・ジェンダー・ポストコロニアリズムから解く世界』明石書店、2021年

■論文
  • 「党派政治とジェンダー—1858年大統領選における政治的レトリックとしての「フリー・ラヴ」—」『歴史評論』第867号(2022年)
  • 「インセル—『負け組』男性によるミソジニーと暴力—」『ジェンダー史学』第16号(2020年)
  •  “‘Free Love’ in Sectional Debates over Slavery in Mid-Nineteenth-Century America,” The Japanese Journal of American Studies 31 (2020)
  •  “Race and Free Love: The Meanings of Sexual Freedom in Sectional Debates over Slavery,” Proceedings of the AISRD 10th Anniversary International Symposium (2020)
  • 「『性暴力』における人種とジェンダー—ブレット・カバノー最高裁判事任命をめぐって—」『歴史学研究』第986号(2019年)
  •  “The Limit of Freedom: Free Love Controversies in the Nineteenth-Century United States,” University of Delaware, Ph.D. Dissertation (2017)
  • 「アイデンティティとクィアな欲望—アメリカにおけるクィア史研究動向から—」日本学術振興会科学研究費補助金基盤研究(C)「戦間期ベルリンにおける<共>とクィアの交錯—M・ヒルシュフェルトを中心に—」[研究代表者:星乃治彦]実績報告書(2017年)
  • 「アメリカ合衆国における『近代的セクシュアリティ』の形成をめぐる歴史研究動向—『行為』から『アイデンティティ』へ?—」『一橋社会科学』第6号(2014年)
  • 「再建期アメリカにおけるフリー・ラヴと女性参政権運動—ヴィクトリア・ウッドハルと全国女性参政権協会—」『アメリカ史研究』第32号(2009年)
経歴
一橋大学社会学部社会学科 卒業
一橋大学大学院社会学研究科 修士課程修了 修士(社会学)
一橋大学大学院社会学研究科 博士課程単位取得退学
デラウェア大学歴史学科 博士課程修了 Ph.D.(歴史学)
東京福祉大学社会福祉学部専任講師を経て2021年4月から現職
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