学びの内容

英語英文学専攻

言語、文学、文化を探る

本専攻では、イギリス文学・文化、アメリカ文学・文化、英語学・英語教育学、国際社会・文化の4つの領域を主要な柱に据え、英語圏の言語文化の多種多様な世界を研究対象としています。英語学の分野においては、語学だけでなく英語教育、異文化理解などの研究および授業も行われています。文学・文化においては、イギリス・アメリカを中心にして世界のバラエティに富んだ作家・作品を扱うほか、時代ごとの文化や社会の特色について学べる授業が展開されています。

知識を深めるとともに、論理的思考力と研究能力を鍛える

国際化と情報化が加速する現代にあって、幅広い領域にまたがる対象を洞察して的確にとらえ、分析・解明するためには、優れた英語運用能力と高度で柔軟な研究能力が要求されます。本専攻では、学部で学んだことを土台として、さらに、専門的な知識と分析力・思考力を併せ持ち、各専門分野における研究と教育に積極的に貢献できる、有能な人材の育成を目指しています。

修士課程から、オムニバス授業で学際的視野を広げる

文学や言語文化を理解するためには、さまざまな周辺領域について知識を持ち、ときには英語圏を超えた多彩な文化的・社会的コンテクストの中で研究対象をとらえることが必要となります。本専攻ではこのような大きな枠組みに立った理解の必要性を重視し、もともと博士課程のみで行われていた、英語英文学・国語国文学・フランス語フランス文学の3専攻合同のオムニバス講義に、修士課程の院生でも参加できるようにカリキュラムを改めました。これによって早い段階から、学際的な視野を広げる機会が得られ、自分の研究に生かすことができます。 

教育研究上の目的

【修士課程】

英語英文学専攻は、イギリス文学・文化、アメリカ文学・文化、英語学・英語教育学の領域において、体系的に学識を深め、高い専門性と幅広い教養を学び、修得した専門知識や研究能力を基盤に、将来、研究職や英語教育の場で活躍できる人材、ならびに高い英語運用力を活用して、国際社会にも寄与しうる人材の養成を目的とする。

修了認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

【修士課程】

英語英文学専攻は、学生が修了する時点において、課程修了の要件を満たし、かつ、学業成績並びに、学位論文または特定の課題についての研究成果に基づき、以下の能力を身につけたと認められる者に対し、修士(文学)の学位を授与する。
 
1)英語圏の文学・文化、英語学・英語教育学、国際社会・文化に関する専門的な理論や知識を修得し、自らの研究関心に応じて必要なデータを収集・分析し、同時に収集したデータや先行研究に基づいて考察する方法を身につけ、得られた知見を発表する能力。
2)社会的な要請を理解し、研究の場において、また実践の場において専門的な貢献をする能力。
3)英語圏の文学・文化、英語学・英語教育学、国際社会・文化、さらには隣接する諸領域の研究動向に学際的な視野から関心を持ち、新たな学問的あるいは現実的問題に対応する能力。
 

論文審査基準

以上の目標を達成するために展開される教育活動および学修・研究活動の成果として提出される修士論文および特定の課題についての研究の成果は、以下の基準によって評価される。

・修士論文は、以下の基準によって評価される。
1)学術上の創意工夫が認められるものであること。
2)研究分野に関する知識が十分に備わっていると認められるものであること。
3)研究の目的と方法が適切であると認められるものであること。
4)論理的な構成をとり、正確な記述であると認められるものであること。
5)研究が論理的に適切であると認められるものであること。

・特定の課題についての研究の成果は、以下の基準によって評価される。

Ⅰ 課題論文(3本)
1)3つの課題論文が、研究対象の専門的で多角的な分析として、その総合的な理解に寄与していること。
2)それぞれの課題論文について、研究の目的および方法が明確であること。
3)それぞれの課題論文について、記述が論理的で表現が緻密であること。
4)3つの課題論文をあわせて、研究上一定の成果が認められるものであること。
5)指導教員の指導および中間発表会における指摘が反映されたものであること。

Ⅱ フィールドワーク・教材研究
1)教育現場におけるフィールドワークの記録あるいは自ら開発した教材と、実践的な知見に基づく研究成果の報告をともに含んでいること。
2)研究の目的および方法が明確であること。
3)報告の記述が論理的で表現が緻密であること。
4)研究上一定の成果が認められるものであること。
5)指導教員の指導が反映されたものであること。

Ⅲ 翻訳
1)英語で書かれ公刊された作品であること。
2)英語原文の語彙や文法を正しく理解していること。
3)英語原文のニュアンスを正確に伝えていること。
4)作品の客観的位置づけやコンテクスト、翻訳にあたっての方針が、明確に示されていること。 

教育課程の編成及び実施に関する方針(カリキュラム・ポリシー)

【修士課程】

英語英文学専攻では,修了認定・学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)に掲げる能力を身につけるため,以下のように教育課程を編成・実施する。
 
1)イギリス文学・文化、アメリカ文学・文化、英語学・英語教育学、国際社会・文化領域の専門にかかわる学識を得ると同時に、専門分野の論文や資料を読み解き、自らの課題を発見、調査、論考、発表する能力を養うために、それぞれの分野の演習科目を置いている。学修の集大成として修士論文作成、ないし特定の課題についての研究の成果作成を課している。「修士論文指導」科目、「特定の課題に関する研究指導」科目において、論文や研究成果として完成する方法を学ぶ機会を設けている。
2)「中間発表会」等の機会を設け、口頭による研究発表の方法についても学ぶ機会を設けている。
3)加えて、言語・文学研究センター主催の英語圏文化・文学コロキアム研究会に参加を求め、学内外の研究者の研究発表と討論の場に参加して学ぶ機会を設けている。また、言語文学に関するより深く幅広い教養や知識を身につけるために、「オムニバス」科目を履修することができる。 

入学者の受け入れに関する方針(アドミッション・ポリシー)

【修士課程】

イギリス文学・文化、アメリカ文学・文化、英語学・英語教育学、国際社会・文化の研究分野のうち、少なくとも一つの分野において、一定の専門的知識と英語力を有し、体系的に学識を深め、柔軟な思考性と客観的判断力を磨き、高い専門性と幅広い教養を学び、修得した専門知識や研究能力を基盤に、社会に貢献したいと希望する人を求めます。 


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