学びの内容

オオツカ ヨウコ

大塚 陽子 講師

専門分野

フランス語学、フランス語会話分析
対人関係を調整し得る言語の機能に着目し、「ポライトネス」の理論や「言語相互行為」の理論を基盤として、ことばや会話の分析をしています。
最近は、フランス語の教授法にも関心があります。今後は、高校での教授経験を活かして、主として中等教育における第二外国語としてのフランス語教育についての考察も、研究課題のひとつとしていきたいと思っています。

自己紹介・学生へのメッセージ

大学を卒業し、フランス語とは全く縁のない職場に勤務していましたが、あるときふと思い立って大学院受験を決意、一般より約10年遅れで大学院生になりました。その後、白百合での修士課程、博士課程、リヨンでの留学生活を経て今日があります。母校の白百合女子大学でフランス語を教えるようになるとは、以前は想像さえしていませんでした。後輩である学生のみなさんと学びの時を共有できることが、今の私にとっては何にも代えがたい喜びです。

担当科目
■フランス語フランス文学科
フランス語総合ⅠA、 ⅠB、ⅠC
仏語科教育法Ⅱ
専門ゼミ
フランス語・文化入門演習(高大連携プログラム フランス語サマースクール)
 
■大学院
フランス語教育研究A、B
担当科目の内容

■フランス語フランス文学科

◇専門ゼミ ことばと文化~カルチャーショックを/から考える
誰しも一度はカルチャー・ショックと呼ばれる経験をしたことがあるのではないでしょうか。海外旅行時や留学中、あるいは日本にいても、外国人に限らず自分とは異なる世代、なじみのない地域の人や普段は属していないグループの人との接触をとおして、「あれ?」という(場合によってはグサッ!!と胸を突かれる)思いをしたことがあるでしょう。ゼミのねらいは、こうしたカルチャーショックを基点にして、ことばと文化の関係を考えることで、2019年度は対人関係上の「距離」をテーマにしています。「距離」は対人関係を考える上での鍵概念で、人との「距離」の取り方、捉え方は文化による差があるとされています。相手との心理的・社会的「距離」はフランス語や日本語の言語行動(会話やしぐさなど)ではどのように現れるのかを考えます。本ゼミでは、理論の理解やディスカッションをとおして得たものをベースとし、各自が選んだ研究・分析のテーマについて深く考察、それを発表、最終的にはレポート(または論文)としてまとめ上げていきます。

◇フランス語・文化入門演習(高大連携プログラム)
8月に開催される高校生を対象とした2日間の集中講義です。様々なアクティヴィテ(活動)を通して、フランス語を「聞く」力・「話す」力を育みます。フランス語圏文化についての知識も深めることができます。2日間すべての授業を受講し単位認定試験に合格すると本学の単位を取得できます。初心者はもちろん、フランス語を既に学んでいる方も受講できます。※申込方法などの詳細は毎年5月末頃本学ホームページにてお知らせしています。

■大学院
◇フランス語教育研究A, B
「話しことば」を言語教育、とりわけフランス語教育の場でどのように扱うべきかについて考えます。現状の実例や諸問題などを整理、考察しながら、あらゆる可能性を検討し、理想的且つ実現可能なプログラムを考案する、それが授業のねらいです。日本語母語話者である学習者が抱える特徴的な問題などにも目を向けています。
 
業績

■著書

  • 『プティ・シュマン』(白水社、2014年/2017年[改定版])

初級者向けのフランス語の教科書です。

  • 『文法力で聞きわけるフランス語徹底トレーニング』(共著、白水社、2018年)

聞き取り・書き取りの際に役に立つ文法のカギと練習問題が30課にまとめられた詳しい解説付問題集です(初級〜中級者向け)。佐藤クリスチーヌ先生との共著です。

    



■雑誌連載

  • 「文法力で突破 聞き取り・書き取り講座」(『ふらんす』白水社、2015年4月〜2017年3月)

佐藤クリスチーヌ先生と共著での語学連載。聞き取りや書き取りの際に惑わされやすい同音異義語や日本語母語話者にとって同じに聞こえる語彙や動詞活用等を取り上げ、その識別に役立つ文法の決まりごとを毎回取り上げました(初級〜中級者向け)。

  • 『旅するフランス語』(2018年10月号~2019年3月号、2019年4月号~9月号、監修:福田美雪、NHK出版)

女優の黒木華さんが旅人としてフランスのパリ、リヨンをめぐるNHKテレビの語学番組「旅するフランス語」。そのテキストの学習ページを担当しました(各号p.34~p.71
のコラムを除く記事)。番組は2019年4月~9月まで再放送中。


■研究論文
  • 「命令表現としてのVoulez-vous + inf. ?」(『白百合女子大学言語・文学研究論集』第4号、2004年)
  • 「ポライトネス理論から見た言語行為—FFA概念の導入をめぐって—」(『白百合女子大学言語・文学研究論集』第8号、2008年)
  • 「フランス語日常会話に見る擬似的FTA—ポジティブ・ポライトネスとしての遊び—」(『フランス語学研究』第44号別冊、日本フランス語学会、2010年)
  • 「フランス語初級教科書におけるポライトネスとしての呼称」(『白百合女子大学言語・文学研究論集』第15号、2015年)
  • 「『ヨーロッパ言語共通参照枠』に準拠するフランス語教科書(A1/A2)の「拒否」に関するポライトネス・ストラテジー」(『白百合女子大学言語・文学研究論集』第16号、2016年)
  • 「外国語教育における「高大連携」の可能性ー「高校生のためのフランス語サマースクール」カリキュラム開発と実践ー」(『白百合女子大学研究紀要』第54号、2018年、共著)

■活動報告
  • 「小学生のためのフランス語教室「プチテコ・ノエル2018」活動報告」(『リリア・カンディダ』第49号、2019年、共著)
経歴
■経歴
白百合女子大学大学院文学部文学研究科フランス語フランス文学専攻修士課程修了
同 言語文学専攻博士課程単位取得満期退学
リヨン第2大学人文学部言語科学科研究修士号取得
都立・私立高校にてフランス語非常勤講師、白百合女子大学フランス語フランス文学科非常勤講師、同言語・文学研究センター助手、同フランス語フランス文学科助教を経て2017年4月より現職
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