学びの内容

エビハラ ハルカ

海老原 晴香 准教授(カトリック教育センター)

専門分野

キリスト教教父思想、キリスト教的人間論

自己紹介・学生へのメッセージ

ものごころついた頃から現在にいたるまで、明確な理由があるもの、漠然としたもの、いずれの形もとりうる「生きづらさ」にどのように向き合っていくか、ということが常に頭にあります。他者との出会い、対話がキーワードです。
担当科目
キリスト教学ⅠA・B、ⅡA・B
宗教学Ⅰ・ⅢB、Ⅱ・ⅣB
宗教学Ⅰ・ⅢU、Ⅱ・ⅣU
担当科目の内容
■キリスト教学ⅠA・B、ⅡA・B
この授業では、クラスの仲間とのグループワークや、聖書・各種資料の読解、キリスト教の基礎的知識の理解をとおして、「他者のために、他者とともに」生きることを目指していくなかに、一人ひとりにとって固有の存在意義を実現する人生への道しるべがあることを学んでいきます。
キリスト教の教えにふれつつ、時事的な話題なども取りあげて、私たちを取りまく現代世界の問題についても考えていきます。自分自身、他者、国際社会、自然、神とのかかわりについて考察し、自分の考えを自分の言葉で表現することを学びます。

■宗教学Ⅰ・ⅢB、Ⅱ・ⅣB
宗教学Bは演習形式での実施となります。Ⅰ・ⅢB では、4世紀古代ギリシア世界で活躍し、その後のキリスト教思想に多大な貢献を及ぼしたとされるキリスト教教父ニュッサのグレゴリオスが、亡き姉マクリナと家族についてつづった『聖マクリナの生涯』を英語で講読します。女性自身による執筆が稀であった時代において、霊的な生き方を貫いた女性の姿が語られている本書の記述内容は貴重です。「霊的に生きる」とはどういうことか、人間と神との関係や、人間の使命、祈ることの意味について、家族の物語を通じて描き出すテキストにじっくりと向き合います。Ⅱ・ⅣBでは、14-15世紀の英国において女性として初めて英語で著作を残したノリッジのジュリアンによる『神の愛の啓示』を現代英語で講読します。ジュリアンは30歳の時に重病をわずらい、そこでの神秘体験をもとに著作を執筆したとされています。祈ることの意味や人間の神との関係について、神秘体験への洞察から語りだすテキストにじっくりと向き合います。
 
■宗教学Ⅰ・ⅢU、Ⅱ・ⅣU
この授業では、聖書の数々の物語の中でも特に女性たちが登場する場面に注目します。受講者はあらかじめ物語に目を通したうえで授業に臨み、登場する女性たちについて理解したこと、感じたことを意見交換します。描かれる女性たちの姿が現代の視点からどのように評価されるか(されないか)、考えます。
経歴
上智大学文学部哲学科卒業、上智大学神学研究科修士課程修了、上智大学神学研究科博士後期課程単位取得満期退学
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