本学所蔵のちりめん本が掲載された書籍が出版されました

2025.11.13
お知らせ

配架場所:地下A1層 388.1/H51

本学所蔵の資料が掲載された『ちりめん本 小泉八雲のふしぎな昔話 Japanese Fairy World by Lafcadio Hearn』が東京美術より刊行されました。
小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が文章を手掛けた五冊のちりめん本の影印と、その日本語訳が掲載されています。取り上げられている作品のうち、「化け蜘蛛」「若がえりの泉」は本学が所蔵する資料を撮影しました。
現在放映中の朝の連続テレビ小説『ばけばけ』には八雲がモデルの人物が登場し、英語教師として働いていますが、本書には八雲が教え子に聞いた話の再話作品も収録されています。
ちりめん本は、明治期に長谷川武次郎によって出版された欧文絵本です。浮世絵師を起用した美しい挿絵や、宣教師などに翻訳を依頼した日本の昔話や伝説が来日外国人を惹きつけ、土産物として人気を博しました。紙に無数の皴をつける特殊な加工がされており、ちりめん布のような柔らかい手触りが特徴です。本書に使われているのは通常の用紙ですが、皴の一つひとつが目視できるほど鮮明に印刷されており、縮緬紙の質感が伝わってきます。
図書館でも所蔵していますので、ぜひ手に取ってご覧ください。

配架場所:地下A1層 388.1/C47

東京美術からは、今年四月に「桃太郎」や「猿蟹合戦」といった、現代でも親しまれている昔話十編を収録した『ちりめん本 海を渡った日本昔ばなし Japanese Fairy Tales』も刊行されており、こちらにも本学所蔵の資料が掲載されています。また、二冊を監修した尾崎るみ氏、翻訳を手掛けた浜名那奈氏はともに本学児童文化研究センターの研究員です。

本学で所蔵しているちりめん本の一部はデジタルデータ化されており、貴重書デジタルアーカイブからご覧になることができます。こちらもあわせてご覧ください。
貴重書デジタルアーカイブ:ちりめん本コレクション

書名

『ちりめん本 小泉八雲のふしぎな昔話 Japanese Fairy World by Lafcadio Hearn』

※東京美術のページに移動します

著者 小泉八雲著、尾崎るみ監修、浜名那奈訳
出版者 東京美術
出版年月日 2025年11月10日
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