学びの内容

児童文学専攻

児童文学独自の批評・研究法の確立へ

児童の成長過程で多大な影響力をもつ児童文学が、文学の一領域としてどのような存在意義をもつかを明らかにすることを目的としています。
近年の児童文学研究が学際的になりつつある状況を考慮しながら、内外の児童文学作品の分析、書誌的、歴史的研究を行い、児童文学独自の批評、研究法の確立をめざしています。

多様なメディアが研究対象に

本専攻の大きな特徴は、現代の児童に欠かせない演劇、漫画、アニメなど多様なメディアをも研究対象としていることです。
また、本学には、日、英、米、独の近現代の児童文学から、伝承、説話文学までカバーできる教育、研究体制が整っているほか、充実した活動と内容を誇る児童文化研究センターが設置されています。

教育研究上の目的

【修士課程】

児童文学専攻(修士課程)は、児童の環境を形成する児童文学・児童文化の研究を通して、想像力と創造力に基づいた専門的知識をもった人材の養成を目的とする。

【博士(後期)課程】

児童文学専攻(博士課程)は、児童の環境を形成する児童文学・児童文化の研究を通して、想像力と創造力に基づいた専門的知識および高度な研究能力をもった人材の養成を目的とする。

入学者受け入れ方針(アドミッションポリシー)

【修士課程】

児童文学・児童文化の研究の前提となる基本的な知識を備え、専門分野における研究に意欲を持つ人。そうした研究を通して自らの想像力・創造力を発展させることおよび社会の発展に寄与することを希望する人を求めます。

【博士(後期)課程】

児童文学・児童文化の研究の前提となる基本的な知識を備え、専門分野における研究に意欲を持つ人。そうした研究を通して自らの想像力・創造力を発展させることおよび社会の発展に寄与することを希望する人。修士課程における学修を基礎に、より高度な研究を目指す人を求めます。

 

教育課程編成・実施の方針(カリキュラムポリシー)

【修士課程】

児童文学・児童文化に関する専門的な知識や理論および研究方法を身につけ、自らの想像力・創造力を発展させるために、児童文学を中心とした講義科目・演習科目を設置する。とくに、文学一般ではなく児童文学に特化していること、日本児童文学・海外児童文学(リアリズム、ファンタジー)、伝承文学、児童文化、その他(社会史、文学理論、絵本、サブカルチャー)など児童文学研究に関わる領域を網羅していることを特徴とする。
それらの学修の成果を修士論文にまとめるために「修士論文指導」科目を設置し、複数の教員の指導を受けることができる。
また、附属研究施設の刊行する『児童文化研究センター研究論文集』(査読制)への投稿や、大学院生および同センター構成員の開催する修士論文発表会への参加を通じて、論文のまとめ方や発表の仕方を学ぶこともできる。

【博士(後期)課程】

児童文学・児童文化の専門的な研究の成果として博士論文を作成するために、「研究指導」科目を設置する。自らの研究計画に基づき、複数の教員の指導を受け、本専攻の「論文審査基準」の内容にそって論文の作成を行っていく。また、日本児童文学、海外児童文学、伝承文学、児童文化など、それぞれのジャンルに適した研究方法を身につけるために、選択科目「児童文学研究法」を設置する。
さらに、必要に応じて、修士課程科目の履修が認められ、研究の基礎となる知識や理論を拡充することができる。
また、附属研究施設の刊行する『児童文化研究センター研究論文集』(査読制)への投稿や、同センターの開催する博士課程在学生研究発表会への参加を通じて、論文のまとめ方や発表の仕方を学ぶこともできる。

学位授与の方針(ディプロマポリシー)

1.学生が修了時に身につけておくべき能力=教育目標、学修・研究目標

児童文学専攻は、教育研究上の目的を達成するために、修士課程・博士課程それぞれの教育・研究の進度・深度に応じて、学生がその課程を修了する時点において、以下のような学力・能力を修得することを目標とする。これらの力を身につけ、課程修了の要件を満たした者に、それぞれ修士(文学)、博士(文学)の学位を授与する。

  1. 児童文学および児童文化に関する専門的な知識・理論を修得し、自らの研究関心に即して、必要な作品・資料を収集し、それを分析・解釈する方法を見出し、そこで得られた知見を口頭および論文によって発表できること。
  2. 児童文学および児童文化に関する社会的要請を理解し、実践の場および研究の場において、専門的な寄与・貢献ができること。
  3. 児童文学・児童文化およびそれらに隣接する領域の動向に興味・関心を持ち、学問的・実践的な新たな問題に対応できる柔軟な想像力・創造力を身につけていること。

2.論文審査基準

上記の目標を踏まえ、修士論文・博士論文は、以下の基準によって評価される。

【修士論文】

  1. 児童文学または児童文化の研究における学術的寄与および知見の社会的意義
  2. 研究テーマの学問的意義の適切性
  3. 先行研究の参照の適切性
  4. 研究方法の適切性
  5. 収集した資料の質および量とその分析・解釈の適切性
  6. 論文の構成の適切性
  7. 論旨の明確性と一貫性
  8. 文章の表現・表記や図表・画像等の書式の適切性
  9. 研究の倫理的適切性

【博士論文】

  1. 児童文学および児童文化の研究における高度の学術的寄与および知見の社会的意義と具体的な貢献の可能性
  2. 研究テーマの学問的意義の適切性
  3. 先行研究の参照の適切性
  4. 研究方法の適切性
  5. 収集した資料の質および量とその分析・解釈の適切性
  6. 論文の構成の適切性
  7. 論旨の明確性と一貫性
  8. 文章の表現・表記や図表・画像等の書式の適切性
  9. 研究の倫理的適切性
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