生涯発達心理学をベースとした子どもの対人関係や子育て期の親支援、保育者養成・教育に関心があります。最近は特に、子育て期の親が子どもとの関係を見直すための心理教育プログラムと、保育者の専門性の育ちのプロセスの始まりである養成段階において学生が主体的に取り組めるような授業方法・展開について研究しています。
「子どもを知るということは自己を知ること」と言われます。保育者を目指す己がどのように子どもたちやその親を見ているのか、その捉え方が将来ある子どもたちを育むためのさまざまな判断へと繋がっていきます。子どもは、この社会のありとあらゆることが直接的・間接的に影響を受けていきますが、どのようにすることが子どもたちにとって最善となるのかを思考し続けることが保育・幼児教育であり、そのために子どもたちをさまざまな視点から考え理解を深めていくことが求められます。そして、養成課程で学んだからもうこれで十分とはいきません。保育者として学び続ける姿勢を大学生時代に培ってほしいと思います。