自己紹介
大学院時代から、「性」をキーワードに子どもの本をめぐるイデオロギーを研究してきました。主として扱ってきたのは「ロビンソン変形譚」と呼ばれる物語群。『ピーター・パン』も『宝島』もこのジャンルに含まれます。「性」も主要テーマになることの多い現代YA文学が、もうひとつの研究の柱です。また、15年ほど前から絵本の沼にもどっぷりつかってきましたので、この領域への問題意識もひきつづき大事に育てていきたいと思っています。
学生へのメッセージ
子どもの本には大人の思いが詰まっています。ですから、子どもの本と向き合うと、美しく愛らしいものばかりでなく、忌まわしく恐ろしいものも見えてきます。子どもの本の宇宙には、さまざまな世界へと通じる扉がいっぱい。何が出てくるかはお楽しみ。ぜひ扉を開けて、向こう側をのぞいてみてください。