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小原 花 助教

専門分野
舞台芸術、演劇、教育、フランス語

自己紹介・学生へのメッセージ

フランス語で演出家はmetteur en scèneといいます。
en scène 舞台に
metteur 配置するひと
という意味です。
演出家とは、「ディレクションする仕事」、つまり「率いていく仕事」ではなく、人やもの、言葉を配置をする仕事なのかもしれない。そう思ったとき、私の世界が優しく広がりました。
プランターに植える植物の相性を考えるように、パレットで色を作って紙にのせていくように演劇を作りたいと思っています。
舞台の演出家、演出助手、また演劇を使ったワークショップのファシリテーターとして、大学時代から活動しています。
2023年より非常勤講師として本学で舞台芸術に関する授業を担当しています。
多くのひとが「演劇をやってみる」機会を創造したいと考えています。
ぜひ、一緒にからだを動かしたり、声を出してみたりしましょう。

 

担当科目

  • 舞台芸術実践演習
  • フランス芸術文化研究G
  • フランス語・文化入門演習

担当科目の内容

舞台芸術実践演習

本授業では、「演劇とは何か」について、みる人と作る人両方の視点から考えます。
そのために、舞台が作られるプロセスを、鑑賞、ワークショップ、上演という三つの観点から自ら体験し、分析します。

”みるひと、みられるひとがいる”という演劇的なコミュニケーションの構造は日常のさまざまな場面に存在します。例えば、教室、会社でのプレゼンテーション、お店での接客…。また、そのコミュニケーションを成立させる背景にはさまざまな社会・文化的文脈や環境があります。

この授業では、演者としてのワークショップを体験することに加えて、「作品を上演する」ために、実際に観客を招きます。そのためには、様々な人との多くのやりとりが必要となります。自分の意思を持ち、伝え、他人の意見を聞き、集団で目指す方向を考えなくてはいけません。

この作品創作で生まれるコミュニケーションは、演劇活動のときのみにかぎるものではありません。
家庭といった私的な空間から、大学でのゼミ活動やクラブ・サークル、さらには職場や地域コミュニティまで、チーム内部での意思疎通、そして、チームの外側にいる他者への説明は大切なのではないでしょうか。

この科目では、「演劇のさまざまな要素をつまみ食いできる」、そんな授業を目指しています。”上演を体験する”ことで、社会のなかでの自分の在り方を考えてみる機会を設けます。”演劇”で遊んでみることで、なにか各々が頭と体と心のストレッチができたらよいなと思っています。

業績

演劇

<作・演出作品>
・第52回東京私立中学高等学校演劇発表会参加『喜劇?悲劇?』(2011年/世田谷パブリックシアター)※世田谷パブリックシアター賞受賞
・『宣戦布告 / Leurs Déclarations』(2015年/パリ国際大学都市日本館)
・明治学院大学文学部フランス文学科・言語文化研究所共催 『空箱 ピアノと声の小品集』(2017年/明治学院大学)
・トビタテ文化祭実行委員会/トビタテ!留学JAPAN事務局 主催 トビタテ文化祭ステージ部門出品『言葉の氾濫』(2020年/文部科学省講堂)
・『その1ー演劇をやってみよう編ー』(2023年/春風舎)
・『その2ーパーティーをやってみよう編ー』(2024年/こまばアゴラ劇場)
 
<演出助手として関わった作品>
・トム・プロジェクト プロデュース 『男の純情』(2018年/紀伊國屋ホール)
作:水谷龍二 演出:小笠原響  演出助手
・東京都、岡山県 公益財団法人東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京主催 『東京キャラバン in 岡山』(2019年/倉敷物語館)
リーディングアーティスト:福原充則  制作補助
・『KOTATSU』(2021年/江原河畔劇場)
作・演出:パスカル・ランベール 共同演出・日本語監修:平田オリザ  演出助手
・CATパフォーミングアーツプロジェクト第1回公演 『忠臣蔵・キャンパス編』(2021年/静思堂シアター)
作・演出:平田オリザ  学生指導・演出助手
・豊岡演劇祭2022/ディレクターズプログラム『日本文学盛衰史』(2022年/やぶ市民交流広場・豊岡市民会館)
原作:高橋源一郎 作・演出:平田オリザ  演出助手
・『日本文学盛衰史』北海道・岩手公演(2022年/大空教育文化会館・幕別町百年記念ホール 大ホール・富良野演劇工場・えぽあホール・盛岡劇場 メインホール)
原作:高橋源一郎 作・演出:平田オリザ  演出助手
・『日本文学盛衰史』吉祥寺・伊丹公演(2023年/吉祥寺シアター・AI・HALL 伊丹市立演劇ホール)
原作:高橋源一郎 作・演出:平田オリザ  演出助手
・『JR常磐線上り列車 ―マスク― 』(2023年/Rain Theatre)
演出:柳 美里  演出助手
・豊岡演劇祭2023 ディレクターズプログラム『私はかもめ』(2023年/静思堂シアターにて)
作:平田オリザ 演出:ロアン・グットマン フランス語翻訳:マチュー・カペル  学生指導・演出助手
・城崎国際アートセンターAIRプログラム2025/26 シアターオペラ『その星には音がない−時計仕掛けの宇宙−』(2025年/城崎国際アートセンター)
脚本・演出:平田オリザ 作曲・指揮:中堀海都  演出助手

ライブ・トークイベント

・『花澤香菜 かなめぐり~歌って、読んで、旅をして~』(2016年/なら100年会館 中ホール・入間市市民会館・プラザおでって おでってホール・松山ビビットホール・NIIGATA LOTS・岡山さん太ホール・桜坂劇場 ホールA・桑名市民会館 小ホール・横須賀市文化会館)  朗読パート演出
・IIBC主催トークイベント 『Kizashi2019』(2019年/日本科学未来館 未来館ホール)  制作補助

経歴

文学座52期演技部研究生修了。2018年白百合女子大学文学研究科フランス語フランス文学専攻修士課程修了。(修士論文題目「フランス語教育における演劇教育の活用法」)
2014年、「官民協働海外留学支援制度〜トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム〜」第一期派遣学生として採用され、パリ・ディドロ大学(現パリ・シテ大学)に留学。留学中、多言語演劇『宣戦布告/Leurs Déclarations』(作・演出)をパリ国際大学都市日本館にて上演。
帰国後は、演劇、トークイベント、コンサートの演出、演出助手として活動を行いつつ、都会の書き言葉を拾い上げた『言葉の氾濫』(2017年)、亡くなった叔母の家を片付ける3人のひとを描く『その1―演劇をやってみよう編―』(2023年)など自身の作演出作品も発表している。また、キッズコンサート、音楽鑑賞教室、演劇ワークショップと教育現場でも活動。2020年より、平田オリザ氏主宰劇団青年団の若手育成機関「江原河畔劇場演劇学校無隣館」に4期生として参加、その後、2021年入団。演出助手として青年団の作品に関わる。本学では、2023年より非常勤講師として、授業を担当したのち、2025年より現職。

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