フランス語フランス文学科

フランス語の基礎を習得し、3つのコースとゼミ選択によって、中・上級フランス語、文学、思想、歴史、芸術、映画、コミュニケーション、サブカルチャーなどを幅広く学べます。

Keywords for Learning

好きなコト、身近なモノが大学の学びにつながる

ファッション・アート・カフェなど、フランス文化は日本の暮らしに溶け込んでいますが、その本質を知ると日本人とは異なる価値観が浮かび上がってきます。

3つの特色

一人ひとりの習熟度に合わせた少人数教育

フランス語科目は未習者と準初心者、既習者、それぞれ1クラス15人以下の少人数で授業を行います。日本人教員はもとより、学科研究室にはネイティヴ教員やフランス人TAもいて、一人ひとりの習熟度に合わせたきめ細かな指導を実施。2年次までに315時間の授業を受けることで確かなスキルが身に付きます。

アカデミック・スキルと論理的に伝える力を養う

1年次から演習形式の授業がスタートし、調査、研究の方法や発表の仕方など、大学での学びの基本(アカデミック・スキル)を身に付けます。また地理を知り、歴史をひもといて、フランスの文化と人々の生活の豊かさに触れます。発表する機会を多く設けることで、自身の研究を他者に分かりやすく伝える力も養います。

興味や関心のあるテーマを深く掘り下げる

フランスの言語や文化に関連するテーマの中から選択する「3つのコース」に加え、研究テーマを深める「専門ゼミ」を用意しています。この両者を組み合わせて、文学、芸術、ファッション、サブカルチャー、食文化など興味や関心のある分野を深く掘り下げます。

4年間の学び

※ コースの科目は2年次から履修できます。

1年次

フランス語の基礎を身に付け、フランス語圏の歴史と地理を学ぶ

入学時に学習歴に応じたクラス編成を行い、フランス語未習者も安心して学び始めることができるカリキュラムを用意。15名以下の少人数クラスでフランス語を着実に身に付けます。授業以外の時間にも、教員・フランス人TAが寄り添って一人ひとりの学びをサポートします。「フランス語圏文化概論」では、フランス語圏の基礎知識とともに、調査や口頭発表の仕方を学びます。

2年次

コース選択で学びを深める

フランス語の「読む」・「書く」・「聞く」・「話す」の4技能をさらに伸ばしながら、「フランス文学概論」を履修し、フランス文学の概略とともに、調査手法や自身の考えを論理的にまとめるレポート作成方法を習得します。さらに、それぞれの関心領域に応じて3つのコースから自身の学ぶコースを選択します。

フランス語スペシャリストコース

将来、通訳や翻訳、教育など、フランス語に関わる職業や研究を目指す人に最適な、フランス語の能力を伸ばすコースです。

扱うテーマ

  • 翻訳
  • フランス語教育
  • フランス語コミュニケーション
  • 上級フランス語

フランス社会・生活文化コース

フランスの現代文化の理解を深めます。フランスの現代社会や衣食住を中心とした生活文化を学びたい人におすすめのコースです。

扱うテーマ

  • 社会問題(EU、移民など)
  • フランスアニメ
  • サブカルチャー
  • 食文化
  • ファッション
  • 日仏生活文化比較

フランス芸術・文学・歴史コース

フランス語圏の芸術を多面的に学びます。将来、旅行・観光・文化事業分野などを目指す人におすすめのコースです。

扱うテーマ

  • 文学
  • バレエ
  • 歌曲
  • 映画・演劇
  • 絵画

3年次

「専門ゼミ」で関心領域について深く掘り下げる

コース選択によって関心領域の知識を体系的に深めながら、演習科目をとおして主体的な学習・研究能力を育みます。3年次からは専任教員が担当する「専門ゼミ」がスタート。ゼミのテーマは文学作品の映画化や、フランスの精神史、17 世紀の演劇とギリシア神話など多彩です。各ゼミの人数は3・4 年生合わせて20 名程度で、関心領域についてテーマを定めて深く掘り下げ、ディスカッションや発表の仕方、研究の方法、論文の書き方などを習得します。

4年次

好きなことを通して多角的な視点を身に付ける

これまでに習得した言語および文化に関する知識をもとに、「専門ゼミ」では、発表やディスカッションを通して、さらに多角的な視点で考える習慣を身に付けます。異なる意見や立場を理解する柔軟性を涵養しながら、意欲のある学生は「卒業論文」を執筆します。

TOPICS

みんなが集まる学科研究室、通称フツケン

学科の研究室は学生に開放された自習や交流の場所です。常駐するフランス人TA(ティーチング・アシスタント)と会話の練習をしたり、教員や日本人の大学院生TAに質問をしたり。白百合ならではのアット・ホームな雰囲気も魅力の一つです。

ピックアップ授業

フランス社会・生活文化演習A

フランス語圏の社会と生活文化について、調査、研究して専門的な知識を深め、考えを発表し、議論を通じて問題解決を図る力を養成。さらに自らの生活文化をフランス語で紹介するツールを身に付けることを目指します。

専門ゼミ(越ゼミ)

1クラス20名程度で、ディスカッションや発表の仕方、研究の方法、論文の書き方などを習得した後、自分の興味・関心や目的に応じて「コース」を選択。選んだテーマについて対話と討論を重ね、研究の成果を発表します。

フランス社会・生活文化演習C

日本料理とフランス料理の共通点と違いを探りながら、「食文化」について考える授業です。また、フランスの食生活をとおして、健康やダイエット、人生観など自分自身の暮らしを見つめなおすこともねらいのひとつです。

フランス語実践研究G・H

この授業では、ニューカレドニア大学とオンライン交流を行います。お互いの国の文化を相手の言語で紹介。グループワークを行いながら、発表やクイズといったアクティビティを通して、リアルタイムで異文化交流をしています。

1年フランス語I・II

フランス語の学習歴に対応したクラス編成で、大学でのフランス語学習をはじめます。1年次後期からは、意欲的にフランス語を学びたい学生を対象にした、高度な実践能力を育成する「インテンシブ・クラス」も設置されます。

フランス語アトリエA・B

この授業では、文法の復習とともにフランス語でのスピーチに取り組みます。夏休みの過ごし方や好きな本や映画の紹介など、毎回テーマが異なるので、仲間の新たな一面を発見しながら楽しくフランス語の実践力を身につけることができます。

卒業論文題目(2024年度)

分野 題目 副題
1 文学 ジュール・ヴェルヌにおけるディストピア世界  
2 歴史・地理 フランスにおける塩の歴史と現在の生産への影響    塩税・技術革新による生産と消費の変化
3 食文化 フランスにおけるジャム大衆化の歴史  
4 芸術 バレエ『ジゼル』  テオフィル・ゴーチエと二つの世界の対比
5 食文化 歴史から見るフランスワインの発展

必修外国語

英語、ドイツ語、中国語、韓国語(いずれか1科目を選択)

取得可能資格等

  • 中学校教諭一種(フランス語)
  • 高等学校教諭一種(フランス語)
  • 登録日本語教員養成プログラム ※1
  • グローバルビジネスプログラム ※2
  • ホスピタリティ・マネジメントプログラム ※2
  • 数理・データサイエンスAI教育プログラム ※2
  • 司書
  • 司書教諭 ※3

※1 所定の単位を修得し、修了すると、「登録日本語教員」の資格取得に必要な基礎試験が免除されます。
※2 所定の単位を取得すると、本学発行の「修了認定書」が授与されます。 
※3 司書教諭は、教職課程履修者(小・中・高)が履修できる課程です。

卒業後の進路

【卸売業、小売業】
SKY GROUP/グラクソ・スミスクライン株式会社/クリスチャンディオール合同会社/ブルガリ・ジャパン株式会社/株式会社ファーストリテイリング/兼松エレクトロニクス株式会社/富士フイルムグラフィックソリューションズ株式会社

【運輸業、郵便業】
ANAエアポートサービス株式会社/ANAテレマート株式会社/株式会社JALスカイ/株式会社JR東日本サービスクリエーション/株式会社ジェイエア/日本航空株式会社

【情報通信業】
MRIバリューコンサルティング・アンド・ソリューションズ株式会社/Sansan株式会社/レバレジーズ株式会社/株式会社NSD/株式会社ゼンリン

【学術研究、専門・技術サービス業】
伊藤忠人事総務サービス株式会社/株式会社電通デジタルアンカー

【金融業、保険業】
MS&AD事務サービス株式会社/株式会社みずほフィナンシャルグループ/大和証券株式会社/日本生命保険相互会社

【サービス業( 他に分類されないもの)】
ディップ株式会社/マンパワーグループ株式会社

【宿泊業、飲食サービス業】
星野リゾートグループ

【不動産業、物品賃貸業】
横河レンタ・リース株式会社/大和ハウスリアルエステート株式会社

【生活関連サービス業、娯楽業】
近畿日本ツーリスト株式会社

学科長メッセージ

フランス語と文化を通して、未来を切り拓く力を

フランスを知るというのは、驚きに満ちた体験の連続です。エッフェル塔、凱旋門、シャンゼリゼ通りなど華やかなイメージのパリを少し離れると、なだらかなぶどう畑や石造りの教会など、穏やかな景色が広がります。フランス人と親しくなれば、古い家具や衣服を使い続け、家族や友人との時間を大切にするなど、シンプルな暮らしの中に豊かさを見出す生き方に触れることができます。

フランスは世界に開かれた国でもあります。多様な文化が交わり、街には北アフリカ、ベトナム、レバノン料理などのレストランが並び、日本のアニメや伝統文化も高い人気を集めています。このようなフランスの多様な側面に触れることで、日本の魅力や自らの強みを発見し、世界を見る視点を増やすことができると考えています。

フランス語とフランス文化は、世界へとつながる扉となります。その学びを通して、誰とでも対等に向き合い、自分の考えを的確に伝える力が育まれます。そして型にはまった幸せではなく、自らの基準で充実した未来を築くことができるでしょう。自身で考え、率先して行動し、明るく周囲と協力し合える学生が多いことは、本学科の誇りです。フランス語フランス文学科で新しい視点を手に入れ、世界への一歩を踏み出してみませんか。

辻川 慶子

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