児童文化学科
人間の原点である〈子ども〉を通して、多様な文化の在り方を考えます。
児童文学・児童文化・制作創作の3 分野からアプローチします。
3つの特色
好きをきっかけに探って、考えてみる
絵本や童話、ファンタジー、アニメにゲーム、おもちゃやおまけ、キャラクター、テーマパーク……。子どもの頃に夢中になったものは何ですか?今も好きで楽しんでいるものもあるでしょう。自分の興味を深めることで、その魅力の理由を探ります。
子どもと大人が共有する文化を探究する
アニメ、ゲーム、キャラクターなど、子どもと大人が共有する文化が国際的な広がりをみせています。ボーダーレス化・グローバル化する文化の多様性について考え、新しい文化の可能性を探究します。
人間の原点である〈子ども〉の視点から文化を創造する
人間の原点である〈子ども〉の視点に立って文化を見直します。子どもを通して伝承されてきた文化や、次世代を担う子どもの視点を生かした文化を手がかりに、その創造に関わる力を養います。
4年間の学び
「児童文化」から考える
子どもから大人まで、日本から世界へ、多様に広がる文化を学ぶ
- 絵本論
- サブカルチャー論
- アニメ論
- マンガ論
- キャラクター論
- 児童文化・紙芝居
- ストーリーテリング研究
- わらべうた研究
- おもちゃ論
- キャラクター文化研究 など
「児童文学」から考える
『ハリーポッター』が本でも映像でも私たちの心をつかんだのはなぜでしょう。昔話、童話、絵本、ファンタジー、YA文学、海外や日本の児童文学などを取り上げ、原作だけでなく漫画、アニメ、舞台など多様なメディアと連動して「物語」文化を読解します。
[授業で扱うさまざま作品]
- 赤毛のアン
- 「ムーミン」シリーズ
- 不思議の国のアリス
- 「守り人」シリーズ
- 魔女の宅急便
- エルマーのぼうけん
- くまのプーさん
- ピーターパン など
「制作・創作」から考える
一冊の絵本を作り上げることは、もう一つの世界を創り出すこと。それは、子どもや大人にとってどのような意味をもたらしてくれるのでしょう。絵本や童話、おもちゃ、アニメーション、キャラクターなどを実際に「作る」ことを通して、技術だけでなく「表現」する力を身に付けます。
ピックアップ授業
おもちゃと社会の関係を学ぶ
「おもちゃ論A」
「子どもとおもちゃと社会」の関係を研究。ぬいぐるみや着せ替え人形、ドールハウスやキッズコスメなどを取り上げ、おもちゃの可能性や現代社会との関係などを楽しく学びます。
日本独自の児童文化を理解する
「児童文化・紙芝居」
ストーリーとイラスト、読み手のパフォーマンスによって成立する紙芝居は、日本独自のメディアとして発展した児童文化財。さまざまな作品を鑑賞し、実演技術の基礎を身に付けます。
人形劇のテレビメディア史を学ぶ
「人形文化論B」
「子ども向け番組として一世風靡した人形劇。『ひょっこりひょうたん島』や『プリンプリン物語』などの人気作品を対象に、日本のテレビと人形劇の関係について学びます。
ヤングアダルト作品を考察
「児童文学・YA文学A・B」
ヤングアダルト文学の代表的な作品を取り上げて、児童文学史における位置づけを確認し、テーマや表現手法について考察することで、作品を分析するための多用な「切り口」を探ります。
新しい世界観の児童文学を考察
「ネオ・ファンタジーA・B」
『ハリー・ポッター』シリーズに代表される新しい世界観を持つ作品群を考察。映像やインターネットの技術を背景とする表現方法、古典から発展する作品の系譜などさまざまな角度から学びます。
昔話のおもしろさの秘密を学ぶ
「伝承文学」
世界のさまざまな地域に存在する類似の構成やテーマをもつ昔話を取り上げ、シンデレラ型の昔話、人間が異界を訪問したことを語る昔話、といったテーマに沿って考察し、昔話についての理解を深めます。
発想の幅を広げ、自分の表現方法を見つける
「創作演習A・B」
回文やアナグラムなどの言葉遊びを通して言葉への関心と感受性を高めたり、さまざまな作品に触れながらストーリー作りの方法を学びます。発想の幅が広がり、自分の表現方法が見つかります。
コマ撮りの手法でアニメを制作
「アニメーション制作A・B」
コマ撮りのアニメーションを制作する演習です。キャラクターを創作してストーリーを考え、切り紙を使った半立体的アニメや、粘土の人形を使った立体アニメーションなどを制作します。
卒業論文題目
必修外国語
英語
選択外国語:フランス語、ドイツ語、中国語、韓国語
取得可能資格等
- 司書
- 日本語教育副専攻 ※1
- グローバルビジネスプログラム ※1
- ホスピタリティ・マネジメントプログラム ※1
- 数理・データサイエンス・AI教育プログラム ※1
- おもちゃインストラクター ※2
※1 所定の単位を取得すると、本学発行の「修了認定書」が授与されます。
※2 所定の講座を受講後、特定非営利活動法人芸術と遊び創造協会から認定証が授与されます。