常盤 智子 教授

専門分野
国語学、国語史

自己紹介・学生へのメッセージ

近代日本語、とくに、幕末・明治のころに日本にやってきた欧米人が、どのような方法でどのように日本語を学んでいったのか、という切り口から、当時の日本語について明らかにしていくことを目下の課題としています。様々な資料を単なる素材として扱うのではなく、その資料を作った人・使った人からの視点をもって研究したいと考えています。
授業では、様々な資料や事例を通して、我々のなにげなく使っている日本語が、歴史的にどのような過程を経て、なぜ変化をしてきたのかということを考えていきます。
このような作業は一見、おもしろみのない、めんどうなことのように思えます。しかし、たくさんの事例を収集して、そこからなにかしらの解釈を見いだしていくことは、なかなか贅沢な楽しみです。

担当科目

国語国文学科

  • 卒業論文
  • テーマ別研究I・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ
  • 日本語史Ⅰ・Ⅱ
  • 基礎演習(日本語)

大学院 国語国文学専攻

国語学演習(近代語)(大学院修士課程・博士課程)

大学院 言語・文学専攻

国語学演習(近代語)(大学院修士課程・博士課程)

担当科目の内容

国語国文学科

卒業論文

国語(日本語)学に関連するテーマについて、自ら問題点設定し、論文を執筆します。

テーマ別研究Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ

日本語資料(近代語)を通して、語彙や語法のあり方について問題点を発見し、適切な方法を用いて調査を行い、効果的に発表し、まとめる方法を学びます。
言語研究の方法を身につけることで、さまざまな問題を解決する力を養います。

日本語史Ⅰ・Ⅱ

日本語の歴史の変化について学びます。さまざまな言語現象がどのような変化をしたのか、日本語がどのような人々によってどのように研究されてきたのか、ということについて、当時の資料を自分の目で確かめながら理解を深めます。

基礎演習(日本語)

論文の読み方、先行研究を調査する方法、辞書やコーパスなどのツールの使い方などを学びながら、日本語に関する問題点を設定し、まとめるという過程を体験します。自立した研究を目指して、日本語研究の基礎を学びます。

大学院 国語国文学専攻・言語・文学専攻(博士)

国語学演習(近代語)

国語学演習(近代語)では、近代におけるさまざまな日本語資料を題材とし、そこにあらわれる日本語の諸問題に取り組みます。
学生自身による問題発見、問題解決への実践、相互の討論などを通して、より高度な研究方法、研究態度を習得することが期待されます。

業績

著書・論文

  • 『英学会話書の研究』武蔵野書院(2015.6)第30回豊田實賞受賞
  • 『図解日本の文学』三省堂、共著(2011.5)
  • 「幕末明治期における日英対訳会話書の日本語」(『日本語の研究』第14巻2号 (2018.4)
  • 「ブラウン著 Colloquial Japanese とその底本」『近代語研究』第19集(2016.9)
  • 「日本語表記の学習書としての『春秋雑誌会話篇』」(『近代語研究』第21集(2019.9)
  • 「明治期日本語学習書の仮名表記」『近代語研究』第23集(2022.9)

経歴

千葉大学文学部、同文学研究科修士課程修了、東京大学人文社会系研究科博士課程単位取得満期退学。東京大学人文社会系研究科助手、白百合女子大学文学部講師、准教授を経て現職。博士(文学)。

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