• YouTube
  • Instagram
  • LINE

米田 ローレンス正和 准教授

専門分野
イギリス思想

自己紹介・学生へのメッセージ

フィリピンの首都マニラで、スペインにルーツを持つ家庭に生まれました。幼稚園から日本に住み、中学まで千葉、高校は函館、大学から東京で過ごします。そして、英文学の博士号を取得するため、イギリスのブリストルで留学生活を送りました。幼い頃からキリスト教(カトリック)の美術品や教会堂に囲まれて育ったので、自然と西洋世界のあらゆる側面に関心を寄せながら毎日を生きています。

担当科目

英語英文学科

  • 入門セミナー・イギリス
  • イギリス史 I, II
  • イギリス文化講義
  • イギリス文学鑑賞 B
  • 異文化理解
  • 3年セミナー I, II
  • 特別演習 I, II
  • 卒業論文

大学院文学研究科

  • 英米文学演習B
  • 修士論文指導
  • 研究指導(博士)

担当科目の内容

英語英文学科

イギリス史 I / II

様々な切り口を持つイギリスの歴史ですが、本講義では「福音の伝播」という観点から古代、中世、近代にかけての壮大な流れを学びます。パレスチナの地域信仰であったキリスト教は、どのようにして地中海を席巻する世界宗教へと拡大したのか? 北西ヨーロッパの国々がローマを中心とするカトリック教会から独立し、独自の教会を発展させていったのはなぜか? これらの問いに答えることが目的です。

イギリス文化講義

ルネサンス以来、絵画はヨーロッパの主要な芸術として発展してきました。イタリアとフランスの後塵を拝していたイギリスでも、1768年の王立美術院設立を機に、ヨーロッパに誇るべき優れた画家が続々と登場します。本講義では、ロマン主義時代を代表するイギリスの風景画を題材にして、「崇高の美学」について学びます。

イギリス文学鑑賞B

1818年にメアリー・シェリーの『フランケンシュタイン』が出版された時、イギリスのゴシック文学は大きな転換点を迎えました。今や古典として親しまれているこの小説を、当時の文化的・社会的背景に基づいて解釈することが本講義の目標です。特に主人公と宿敵(怪物)との複雑な関係性を「ジェンダー」と「セクシュアリティ」の両面から詳細に分析します。

大学院 文学研究科

英米文学演習B

パーシー・シェリー、メアリー・シェリー、ウィリアム・ゴドウィン、メアリー・ウルストンクラフト。イギリス・ロマン主義時代を代表するこれら4人の文人たちは、互いに婚姻と血縁で結ばれた「作家一族」として英文学キャノンにおいて特別な地位を築いています。彼ら(彼女ら)の作品を端緒にして、フランス革命勃発からナポレオン戦争終結にかけてのイギリス社会を概観することが本演習の目標です。

業績

著書

  • 共著『ヘルメスたちの饗宴 — 英語英米文学論文集』(音羽書房鶴見書店、2012年)
  • 単著 Shelley’s Poetical Metamorphosis: Physicality, Temporality and Greek Antiquity (under contract with Routledge)

論文

  • 単著 "Adonais as Shelley's Poetic Commitment" 『イギリス・ロマン派研究』第33号(2009年)55-66頁
  • 単著 "Anxiety about the Spirit of the Age: Shelley's Hellas and the Greek War of Independence"『イギリス・ロマン派研究』第35号(2011年)31-46頁
  • 単著 "Greece in Shelley's Laon and Cythna", Athens Journal of Humanities and Arts, 1 (2014): 127-36.
  • 単著 "'The newly unfrozen senses': Restoring Physical Dimensions to the Italianate Shelley", European Romantic Review, 33 (2022): 351-65.
    https://doi.org/10.1080/10509585.2022.2068536
  • 単著「星を求める詩人の願い—シェリー詩におけるロマン主義的自己形成の挫折」『SOUNDINGS』第50号(2024年)17-36頁

経歴

学歴

  • 2006年3月 上智大学 英文学科 卒業 学士(文学)
  • 2008年3月 上智大学 英米文学専攻 修了 修士(文学)
  • 2011年3月 上智大学 英米文学専攻 博士課程 単位取得満期退学
  • 2014年8月 ブリストル大学 (University of Bristol, UK) 大学院 博士課程 英文学専攻 修了
  • 2015年5月 同大学よりPhD (Doctor of Philosophy) 授与
     

職歴

  • 2008年4月 上智大学 文学部 研究補助員
  • 2014年9月 帝京大学 外国語学部 助教
  • 2016年4月 帝京大学 外国語学部 講師
  • 2017年4月 白百合女子大学 文学部 講師
  • 2022年4月 白百合女子大学 文学部 准教授
  • April 2025 - March 2026 Visiting Research Associate, Department of English, School of Humanities, University of Bristol, UK

所属学会

  • The British Association for Romantic Studies
  • The North American Society for the Study of Romanticism
  • 日本英文学会
  • イギリス・ロマン派学会
  • サウンディングズ英語英米文学会
TOPへ戻る
HOME
入試情報
白百合について
教育・研究
キャリア支援
キャンパスライフ
社会貢献