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言葉・経験・文化発信から考える「世界とつながる力」― グローバル言語・文化教育センター 設立記念連続講演会【報告】

2026.01.24
教育・研究

センター設立記念連続講演会の様子(第1回)

2025年12月、本学では《グローバル言語・文化教育センター》設立を記念し、連続講演会「世界とつながる力」を開催しました。
この講演会は、言葉・経験・文化発信という3つの視点から「世界とつながること」を多角的に考える機会を提供し、国際理解を深め、グローバルな視野を広げる学びの場として企画されたものです。

【第1回】言葉で世界とつながれるのか? ― 平野暁人氏(翻訳家・通訳者)


第1回は「世界」という大きなテーマを入り口に、言語と身体、そして他者との関係について考える時間が持たれました。

会場を歩きながら、日本語やフランス語、イタリア語、韓国語、関西弁、津軽弁など多様な言語で語る平野氏。声が空間を移動する体験を通して、空間の感じ方、人との距離感が言語によって変化していく様子を参加者は体感します。

講演では「自分以外の命が世界である」という言葉とともに、世界とは抽象的なものではなく、目の前の他者との関係の中に立ち現れるものであることが語られました。問題を問題として見つめ続け、一人ひとりが自分にできることを考え、実践していくこと。その積み重ねこそが、世界とつながる確かな力になるという考えが、示されました。

会場を歩きながら語る平野氏

聴衆は、自身の感覚を強く意識する機会となった

【第2回】卒業生が語る、“世界で働く”までのリアルストーリー ― 関舞香氏(外航クルーズ・スタッフ)


第2回では本学卒業生が登壇し、グローバルな経験について考える時間が持たれました。

外資系エアラインおよび外航クルーズでの業務経験をもとに、自身のキャリア形成について語る関氏は、成長につながるチャンスに気づく感度を持つこと、そして今いる場所でベストを尽くす姿勢の重要性を強調されました。

また、一つの目標を描くだけでなく〈プランB〉を用意しておくこと、人との出会い、一つひとつの経験を大切に行動を重ねていくことが、将来の可能性を広げることにも言及。グローバルに活躍する先輩の率直な語りは、これから進路を考える学生にとって、身近で心強い言葉として響いたに違いありません。

在学時代の学びと実体験を重ねながら語る関氏

等身大のキャリアの歩みが、学生の共感を集めた

【第3回】日本文化発信のための文化外交(漫画やアニメもソフトパワーだ!)― 増田是人氏(元外交官)


最終回では、フランスにおける日本文化発信の歩みを軸に、文化発信のあり方について知見を得る場となりました。

講演会では、大型文化事業の事例を通して、日本のアニメやマンガがフランスでどう受け入れられているのかが示され、参加者は日本文化とソフトパワーについて考えるきっかけを得ました。増田氏は「アングレム国際漫画祭」(1974年から続くフランスで最も古い漫画関連イベント)や「Japan Expo」(パリで毎年開催される日本文化のイベント)を例に挙げながら、日本のポップカルチャーを入口として、伝統文化や食、スポーツなど多様な日本文化へと関心が広がっていった経緯について、自身の体験を交えて語りました。

また、日本文化が国際社会において果たすソフトパワーとしての役割や、文化発信を継続的に支えていくための課題にも言及があり、戦略的な文化外交の必要性について深く考える時間となりました。

日本文化発信の現場と広がりを紹介する増田氏

「ジャポニスム2018」を振り返りながら

各回の講演を通して、「複言語・複文化を大切にし、国際的な視野を持ったグローバルコミュニケーターを育てる」という本センターの理念を参加者が改めて確認する貴重な機会となりました。今後も本センターは、学生一人ひとりが多様な言語と文化を通じて世界とつながり、学びを深めるための拠点として、役割を果たしていきます。

(グローバル言語・文化教育センター)

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