9月10日(木)、グローバルビジネスプログラム科目「ビジネス・マーケティング」夏期集中講座において、カルビー株式会社マーケティング本部の井上香織氏をお招きしました。学生4チームが北米市場に向けた商品・事業の提案を行い、井上氏から各提案への講評と解説をいただくとともに、マーケティングの実務についてご講義いただきました。
北米の暮らしと企業の強みを結びつける学生チーム「4つの提案」
組み立てて遊べる豆腐スナック「BUILTOFU」
第1チームは、5~12歳の子どもと保護者を対象に、組み立てて遊べる豆腐スナック「BUILTOFU」を提案しました。カリカリとした豆腐スティックを積み木のように組み合わせ、好きな形を作ってから食べられる商品です。チョコレートソースやのり塩パウダーで味を変える楽しさも加え、子どもの遊び心と保護者の健康志向の両立を目指しました。
抹茶シリアル、紫芋ディップスナック、犬用スナック
第2チームは、米国の知人への聞き取りをもとに、忙しい朝に手軽に食べられる抹茶シリアル、カップ入りの紫芋ディップスナック、大豆ミートをベースにした犬用スナックを提案しました。カルビーの素材や食感づくりの強みを生かし、人とペットの健康やおいしさへのニーズに着目。現地で親しまれる英語の商品名や、スーパーでの試食・試供品配布も検討しました。
おやつ向けと食事代わりの2商品
第3チームは、北米の大学生への聞き取りから、忙しさで食事をスナックに置き換える生活に着目しました。おやつ向けと食事代わりの2商品を提案し、健康志向と食べる楽しさ、片手で食べられる手軽さの両立を目指しました。大学の売店や自販機での販売、大学イベントでの試供品配布など、日々の学生生活の中で手に取りやすくする方法も考えました。
テリヤキ味のバーガーと野菜の冷凍セット「Terimelt Sliders」
第4チームは、仕事と子育てに忙しい親と子どもに向け、テリヤキ味のバーガーと野菜の割合を増やした「ポテりこ」を組み合わせた冷凍セット「Terimelt Sliders」を提案しました。温めるだけで食べられる手軽さにより、親の調理負担と食事の質への不安に応える構想です。スーパーでの試食や子育て系インフルエンサーによる発信も検討しました。
実務家の講評から提案を深める
井上氏からは、各提案の着眼点に対し、カルビーが培ってきた食感や成形の技術、付加価値のつくり方、販売チャネルなどの観点から具体的な解説がありました。知育菓子としての価値づけや、食事とおやつの境界にある需要など、学生の発想と実際の事業との接点が示されました。また、学生ならではの新鮮な提案を社内でも共有したいとのお話をいただきました。
身近な商品から消費者の選択を考える
学生の質問に答え 実務の視点を伝える井上氏
講義では、パッケージの色が、おいしさや安心感の受け止め方、購入意向にどのように関わるかが、調査事例とともに紹介されました。中身が同じでも伝え方によって評価が変わることを通じて、商品の価値を消費者に届ける工夫を学びました。学生からは、食感のつくり方や商品名、パッケージなど、身近な商品に結びついた質問が寄せられました。
さらに、AIに相談して商品を選び、公式情報や口コミを確かめて購入するという購買行動の変化についても解説がありました。企業が正確で信頼できる情報を発信することの重要性を考える機会となりました。
(グローバル言語・文化教育センター)









