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【報告】学内公開講義「100人いれば100通りの性 ~あなたの性はなに色ですか~」(平良愛香牧師)

2023年12月22日

 11月29日(水)の「キリスト教学IB」(担当:海老原晴香)ならびに、12月15日(金)の「キリスト教学IIB」(同)にて、平良愛香牧師(日本基督教団牧師、農村伝道神学校校長、カトリック中央協議会HIV/AIDSデスク運営委員)をゲストスピーカーにお招きし、ご講演いただきました。

性的マイノリティに限らず、少数者当事者の立場から見る世界について、ご自身の体験もふりかえりながら語られる内容に、聴講者はさまざまに心を揺さぶられることとなりました。


受講した学生からは、次のようなリアクションが挙がりました。
・線引きによる配慮が排除に繋がってしまうという部分が印象に残りました。善意から放った言葉が、相手を傷つける結果になることがあるというのはセクシュアリティに関する話題に限った話ではありませんが、これは自分で気をつけなきゃと思ってできることでもないと感じます。
平良さんが、差別は優しさでは解決できないとおっしゃられていて、改めてその言葉の意味を考えさせられました。優しさだけでなく、知識をつけ、それを絶えずアップデートしていくことが重要なのだということが分かりました。

・今回の講義を聞いて、「私らしく生きなさい」や「好きなことは好きと言っていい」など多くのキーワードを聞いてこれは性について悩んでいる人だけではなく多くの人に言えることだなと思った。
人は1人じゃ生きられず集団で生きていく。そして学校では集団生活や知識を学ぶが、少しでも普通と違うと軽蔑されて生きにくくなってしまう。
十人十色という言葉があるように同じ人間なんてこの世には存在しないのに周りと同じでなければいじめや見下される対象になってしまう。
そもそも私たちが言う「普通」というのはなんなのか。一体誰がそんな基準をつくったのだろうかと思った。

終了後には本学のLMS(Learning Management System)を活用して、活発な意見交換が行われました。
多様性を理解すること、「他人事としない」ことの大切さと同時に、難しさを痛感する時間でした。

(カトリック教育センター)

 
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