児童文学専攻本専攻の修了生および在学生による著書、翻訳書【担当科目】博(前)博(後)海外児童文学特殊研究E・F、修士論文指導研究指導、児童文学研究法古今東西の人形文化を研究対象とする。舞台や映像における人形劇からぬいぐるみ、ドール、アバターなど、広義の「人形」を一種のメディア(≒媒介)としてとらえ、作品分析や文化研究を行う。人形を通じて、その作品や作家、時代、空間の新たな側面に光を当て、人形文化研究のポテンシャルを明らかにしていきたい。【担当科目】博(前)児童文化特殊研究E・F 07英語圏の作品および受容の観点から日本の作品を研究してきた。主たる関心事は、子どもの本のもつイデオロギー性、子どもの本とそれを産出・受容する社会との相補的関係(あるいは共振する関係性)。学生の皆さんとは、ジェンダーで考える児童文学、文学研究としての絵本論、児童文学におけるアダプテーションなどについてともに考えていきたい。【担当科目】博(前)博(後)児童文学特殊研究C・D、修士論文指導研究指導口承されてきた昔話は、文字で書かれた文学とは異なる独特の特徴をもつ。そのような「昔話の文法」をおさえ、物語の源である昔話について理解を深める。昔話における「女性」「子ども」といったテーマのもと、ヨーロッパや日本の研究者の論考を読みつつ、昔話の分析を行い、日本やアジアの昔話の特質についても考えていきたい。【担当科目】博(前)博(後)伝承文学特殊研究A・B、修士論文指導研究指導【担当科目】博(前)児童文学特殊研究A・B近代以降の日本において、社会の変容とそれにともなう子ども観の変化によってさまざまに展開されてきた、各種の児童文化財を研究対象とする。特に、雑誌・映画・口演童話・紙芝居・テレビ番組など、庶民層の子どもたちを楽しませてきたものを通して、子どもと大人それぞれにとって児童文化とはどういうものであるのかを考えていきたい。【担当科目】博(前)博(後)児童文学・児童文化の研究に欠かせない<子ども>について、表象(イメージ)からの探求を試みる。文学作品における描写、絵本や挿絵の画像、映画やアニメにおける描写、ゲームをはじめとする電子空間上の役割等、描き出された子どもだけでなく、<子ども>的なキャラクターも含めて、私たちの社会や文化が共有する<子ども>を探っていく。【担当科目】博(前)博(後)修士論文題目●ダイアナ・ウィン・ジョーンズ作品におけるにおいの表現について●孤独な英雄 ―漫画『アイアムアヒーロー』における人を襲う子ども―●「劇場版ポケットモンスター」にみる絆 ―「アドバンスジェネレーション」シリーズを手がかりに―●『鋼の錬金術師』における自己実現 ―「子ども」の成長を通して―博士論文題目●「語る子ども」としてのヤングアダルト ― 日本現代児童文学におけるヤングアダルト文学のもつ可能性 ―児童文化特殊研究C・D、修士論文指導研究指導児童文化特殊研究A・B、修士論文指導研究指導大学院生は、教員の指導によって研究テーマを深めるだけでなく、児童文化研究センターにおける、さまざまな活動に参加することができます。年1回刊行される「研究論文集」への論文発表や、各種の研究会・講演会への参加、蔵書・資料の利用など、研究のための場が開かれています。特に、本センターの研究会活動を「プロジェクト」と呼んでいますが、これまでに絵本、昔話、ファンタジー、歴史児童文学、日本近代の児童雑誌、批評方法と文学理論など、複数の分野で行われてきました。プロジェクトの研究成果の一部は、「センター叢書」として刊行され、『巖谷小波日記』(翻刻)、『児童文学批評の展開』(翻訳)、『昔話のイメージ』、『アメリカの少女たち』、『児童文学における〈ふたつの世界〉』、『子どもの本と家族』など、多くは、教員と大学院生の共同作業・共同執筆です。これらの活動を通して、学位論文の準備を進めることもできます。私たちは、これからも、活動の場を提供し、研究の成果を社会に発表していきたいと考えています。※担当科目は2024年度開講科目を記載「性」と「制度」で児童⽂学を読む近現代の日本における児童⽂化財研究 担当教員と主な研究分野水間 千恵 教授 (専攻主任)浅岡 靖央 教授 間宮 史子 教授伝承(口承)⽂学研究、特に昔話研究山中 智省 准教授現代日本の活字コンテンツとその周辺動向をめぐる⽂化研究日本の若年層向け娯楽小説であるライトノベルを主に研究。多様なジャンル、メディア、文化の要素を兼ね備えた「複合的な文化現象」としての特質と、「今、ココ」の読者を小説(活字)に誘う形式や戦略の数々が、多彩な作家と作品、メディア横断的な物語受容や創作の様態を生んだことを念頭に、その特徴と可能性を検討する。井辻 朱美 教授英米圏のファンタジー作品についての評論を読む英米圏のファンタジー作品に関わるテーマ、通史的評論を読むことを通じて、個々の作品を逆照射できれば、と考えている。これまでにM・ニコライエヴァの物語論、R・ジャクソンのファンタジー論、J・ザイプスのおとぎ話の映像化に関する論などを取りあげてきたが、今後はなるべく新しい論をとりあげ、現代作品のおかれている位置を考えたい。菊地 浩平 准教授メディアとしての人形とその⽂化研究森下 みさ子 教授<子ども>の表象
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