[国語国文学科]【報告】第3回「やさしい日本語」の講演会を実施しました

2024.05.27
教育・研究

本学での開催は第3回目となる吉開章氏(一般社団法人やさしい日本語普及連絡会 代表理事/やさしい日本語ツーリズム研究会 代表)による「やさしい日本語」の講演会が、5月21日(火)2限「異文化とコミュニケーション」(国語国文学科教授武田加奈子先生)の授業で行われました。

「やさしい日本語」とは、日本語を母語としない外国の方など、日本語の理解やコミュニケーションになんらかの困難を抱えている人のために配慮された日本語表現です。しかし、日本人として日本語を「客観的に見る」ことが難しいために、外国の方にとって日本語や日本人とのコミュニケーションのどのようなところが難しいのか、日本人が実感するには難しいという壁があります。

そのような時に大事にしたいのが〈はっきり言う〉〈さいごまで言う〉〈みじかく言う〉という「ハサミの法則」です。講演会では、「ハサミの法則」を意識しながら、普段何気なく見聞きする文章を、実際に「やさしい日本語」に置き換えるワークショップもありました。加えて、「やさ日3文クッキング」と題して、〈オープンキャンパス〉〈落語〉〈コント〉といった語句をクイズ形式でやさしい日本語の3文で説明するグループワークもありました。事物の本質を捉えて、説明するスキルも磨ける「やさ日3文クッキング」を通して、学生たちは楽しく「やさしい日本語」を使い、コミュニケーションを取っていました。

講演会を通して、日本に住む外国の方と同様に日本語の理解やコミュニケーションになんらかの困難を抱えているすべての方との壁を「言葉」と「気持ち」で乗り越えようというメッセージを受け取り、「やさしい」に二つの意味が込められていることを実感できました。

過去の「やさしい日本語」講演会の様子
第1回
第2回


TOPへ戻る
HOME
入試情報
白百合について
教育・研究
キャリア支援
キャンパスライフ
社会貢献